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デ杯プレーオフ初日、日本は西岡が先勝するも綿貫が敗れ1勝1敗。最終日に向け「皆でチーム一丸となる」と添田監督<SMASH>

スマッシュ編集部

2024.02.03

対レバノン戦の日本代表チーム。添田豪監督が「強いメンバーを選べたと思う」と言う布陣で臨んだ。写真提供=日本テニス協会広報部

 男子テニスの国別対抗戦「2024デビスカップ ワールドグループ(以下WG)1部プレーオフ」の日本対レバノン戦は、現地2月2日(金)、3日(土)にエジプト・カイロで開催。2日はシングルス2試合が行なわれ、日本は西岡良仁(世界ランク単84位)が先勝したものの綿貫陽介(同113位)が敗れ、1勝1敗で初日を終えた。

 WG1部プレーオフは、勝てば9月のWG1部に進み、来年のファイナルズ予選出場権を懸けて戦う。負ければWG2部に回るという重要な戦いだ。当初はアウェーで開催予定だったが、レバノンの選択により中立国エジプトに変更された。

 初日にシングルス2試合、2日目にダブルス1試合とシングルス2試合を行ない、3勝した方が勝利となる今回の対戦。日本の添田豪監督は、シングルスに西岡と綿貫、ダブルスに望月慎太郎(複433位)/上杉海斗(複147位)を起用し、先の全豪オープンジュニアを制した17歳の坂本怜(単952位)を控えに置いた。
 
 初日、先陣を切った西岡は、ハディ・ハビブ(単304位)を相手に要所を押さえたプレーを見せた。第1セット、2-3からのサービスをブレークポイントを凌いでキープすると、次の第7ゲームで相手サービスをブレーク。第8ゲームでも西岡はブレークポイントを切り抜けてキープし、続くゲームをブレークして6-3とした。

 第2セットは第1、第3ゲームで西岡が先にサービスダウンする苦しい展開となったが、その都度第2、第4ゲームでブレークバックして流れを渡さない。最後は相手が根負けしたようにダブルフォールトを犯し、西岡が6-4で押さえ切った。

「相手を見定めながら、いつも通りの流れを作っていって、しっかり先行するタイミングで先行できた」と西岡。「劣勢な状況からでも、ちゃんと相手のポジションや苦手なところを見て、しっかりゲームメークしていけたのが今日の勝因」と振り返った。

 第2試合、綿貫の相手はベンジャミン・ハッサン(単152位)で、ランク差がさほどない強敵だ。第1セット、綿貫は特にセカンドサービスを攻められ、ポイント獲得率11%と低迷して第3、第7ゲームをダウン。相手のサービスではブレークチャンスがなく、2-6でセットを先取される。
 
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