男子テニス国別対抗戦「デビスカップ」でセルビア代表監督を務める元世界ランキング12位のビクトル・トロイツキ氏(38歳)が、海外メディア『BOLAVIP』のインタビューに回答。その中で同胞のノバク・ジョコビッチ(セルビア/現6位)を嘲笑した豪放送局『Channel 9』のアナウンサー、トニー・ジョーンズ氏を厳しく批判した。
騒動の発端は先日行なわれたテニス四大大会「全豪オープン」の生中継でのこと。会場からの様子を伝えたジョーンズ氏が何を思ったのかセルビア国旗を掲げながら歓声を上げるファンたちをバックに「ノバクは過大評価されている。彼は過去の人だ。彼を追い出せ。みんなに僕の声が聞こえなくてよかった」と、同大会で10度もの優勝を誇るテニス界のスーパースターを侮辱したのだ。
これを受けてジョコビッチは『Channel 9』とジョーンズ氏に対する抗議の一環で、イリ・レヘチュカ(チェコ/現24位)との4回戦を勝利した直後のオンコートインタビューを拒否。程なくして同放送局とジョーンズ氏本人がジョコビッチに直接謝罪したという。物議を醸した一連の騒動はジョコビッチがカルロス・アルカラス(スペイン/現3位)との準々決勝を制した後のオンコートインタビューに予定通り回答したことで一件落着となった。
しかしことの一部始終を知ったトロイツキ氏は、結果的にジョーンズ氏が何の処分も科されなかったことに全く納得がいっていない様子だ。
「もし私がジョーンズ氏を雇っていたとしたら、即刻解雇していただろう。普通なら、彼は二度とスポーツ業界で働けないはずだ。大会中にアスリートを嘲笑するのは許されないことだし、謝罪だけでは十分ではないと思う。彼は生涯にわたってテニスの取材を禁止されるべきだ」と糾弾。
最後にトロイツキ氏はジョコビッチが新型コロナウイルスのワクチン未接種をめぐる2022年1月のオーストラリア入国問題で国外追放となって以降、同選手への不当な扱いが年々エスカレートしているように感じられると自身の考えを主張した。
「ジョコビッチに対する扱いは次第にひどくなっていると思う。史上最高の選手がこれほど多くの不当な扱いを受けるのは、驚きであり残念だ。コロナ禍でオーストラリアが彼にした仕打ち以来、状況は以前(豪入国騒動前)のようではなくなった」
なお、現地1月31日~2月1日にわたって行なわれる「デビスカップ・ファイナル予選1回戦」でセルビアはデンマークと対戦。当初ここにはジョコビッチも参戦するはずだったが、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/現2位)との全豪準決勝を左太ももの肉離れで途中棄権したこともあり、今回は欠場を表明している。
文●中村光佑
【画像】全豪オープン2025で熱戦を繰り広げるジョコビッチら男子選手たちの厳選写真!
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これを受けてジョコビッチは『Channel 9』とジョーンズ氏に対する抗議の一環で、イリ・レヘチュカ(チェコ/現24位)との4回戦を勝利した直後のオンコートインタビューを拒否。程なくして同放送局とジョーンズ氏本人がジョコビッチに直接謝罪したという。物議を醸した一連の騒動はジョコビッチがカルロス・アルカラス(スペイン/現3位)との準々決勝を制した後のオンコートインタビューに予定通り回答したことで一件落着となった。
しかしことの一部始終を知ったトロイツキ氏は、結果的にジョーンズ氏が何の処分も科されなかったことに全く納得がいっていない様子だ。
「もし私がジョーンズ氏を雇っていたとしたら、即刻解雇していただろう。普通なら、彼は二度とスポーツ業界で働けないはずだ。大会中にアスリートを嘲笑するのは許されないことだし、謝罪だけでは十分ではないと思う。彼は生涯にわたってテニスの取材を禁止されるべきだ」と糾弾。
最後にトロイツキ氏はジョコビッチが新型コロナウイルスのワクチン未接種をめぐる2022年1月のオーストラリア入国問題で国外追放となって以降、同選手への不当な扱いが年々エスカレートしているように感じられると自身の考えを主張した。
「ジョコビッチに対する扱いは次第にひどくなっていると思う。史上最高の選手がこれほど多くの不当な扱いを受けるのは、驚きであり残念だ。コロナ禍でオーストラリアが彼にした仕打ち以来、状況は以前(豪入国騒動前)のようではなくなった」
なお、現地1月31日~2月1日にわたって行なわれる「デビスカップ・ファイナル予選1回戦」でセルビアはデンマークと対戦。当初ここにはジョコビッチも参戦するはずだったが、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/現2位)との全豪準決勝を左太ももの肉離れで途中棄権したこともあり、今回は欠場を表明している。
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