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戦意喪失のバブリクがボールボーイへ選手交代⁉ まさかのサービスエースで会場大盛り上がり<SMASH>

スマッシュ編集部

2025.02.02

通常では考えられないようなユーモア溢れる行動で観客を魅了するバブリク。(C)Getty images

 男子テニスの「オクシタニー・オープン」(1月27日~2月2日/フランス・モンペリエ/室内ハードコート/ATP250)では、現地1月31日に男子シングルス準々決勝を実施。第4シードで昨年度覇者のアレクサンダー・バブリク(カザフスタン/世界ランク39位)は、予選勝者のアレクサンダー・コバチェビッチ(アメリカ/同102位)に3-6、2-6のストレートで敗れ、大会連覇の夢を絶たれた。

 テニス界きってのエンターテイナーとして知られるバブリクだが、敗れはしたもののこの試合でも持ち前のユーモアを発揮。会場を笑いの渦に包み込んだ出来事が話題となっている。

 第2セットの終盤、1-5と絶体絶命の状態で自身のサービスゲームを迎えたバブリクは相手に1ポイント目を先取され、さらなる劣勢に立たされる。ここでボールボーイを務める少年のもとに歩み寄ったバブリクは、ボールを受け取るのかと思いきや「プレーを代わってくれ」と言わんばかりにラケットを少年に渡したのだった。
 
 突然の出来事に困惑する少年の背を押しながら、バックボード付近に下がっていくバブリク。ついに状況を理解した少年はそのままサービスの準備を始めると、コバチェビッチもにこやかにリターンの構えに入った。そしてコバチェビッチが少年のサービスをわざとリターンミスし、バブリクと少年がハイタッチを交わすと、会場にはこの日一番の歓声が巻き起こった。

 もちろんこのポイントは無効となったのだが、その後には3ポイント連取で40-15としたバブリクが、主審に向かって「少年が1ポイント取ったからゲームだろう!」と詰め寄るシーンも。主審は苦笑いを浮かべながら首を横に振り、聞き入れられることはなかったが、会場は公式戦とは思えない和やかな雰囲気に包まれていた。

 なお、英国メディア『Express』によると、バブリクのパフォーマンスに付き合わされる形となったコバチェビッチは試合後にこの出来事を振り返り「ボールボーイとポイントを争うなんて思ってもいなかった。でも彼(バブリク)と対戦すると、いつもおかしなことが起きるものだ」と語ったという。

構成●スマッシュ編集部

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