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海外テニス

ジョコビッチ、全豪以来の復帰戦はベレッティーニに初戦負け…「自分の望むレベルには達していなかった」<SMASH>

中村光佑

2025.02.19

故障明けのジョコビッチはカタールOP1回戦でベレッティーニに敗退。ツアーでの初戦負けは2年10カ月ぶりのことだ(※写真は1月の全豪オープン)。(C)Getty Images

故障明けのジョコビッチはカタールOP1回戦でベレッティーニに敗退。ツアーでの初戦負けは2年10カ月ぶりのことだ(※写真は1月の全豪オープン)。(C)Getty Images

 男子テニスツアーのATP500シリーズ「カタール・エクソンモービル・オープン」(2月17日~22日/カタール・ドーハ/ハードコート)は現地18日に大会2日目を迎え、シングルス1回戦のセンターコート第3試合にケガの状態が心配されていた元世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア/現7位)が登場。マテオ・ベレッティーニ(イタリア/元6位/現35位)と対戦したが、6-7(4)、2-6で敗れ、2回戦進出を逃した。

 男女を通じて史上最多となる四大大会25勝目が懸かっていた先月の「全豪オープン」でベスト4へ進出したものの、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/現2位)との準決勝を左太ももの肉離れにより途中棄権していた37歳のジョコビッチ。

 ドーハ開幕前には「ケガはほぼ100%完治している」と順調な回復ぶりをアピールしていたが、全豪以来約1カ月ぶりの実戦となったベレッティーニとの初戦では終始相手の力強いプレーに苦戦。タイブレークの末に第1セットを落とすと、第2セットは2度のブレークを喫し、1時間33分で力尽きた。

 過去4戦負けなしと好相性だったベレッティーニに初黒星を喫し、22年4月の「モンテカルロ・マスターズ」(ATP1000)以来約2年10カ月ぶりのツアー初戦敗退となったジョコビッチは試合後の会見で次のように潔く負けを認めた。
 
「痛みや違和感は特になかった。今日はただ単に、自分より優れたプレーをした選手に負けた。自分の望むレベルには達していなかったのは確かだし、まだ思うように動けていない感じはあるけど、痛みがない状態でプレーできたわけだから、それは言い訳にはできない。彼は本当に戦術的にも完璧な試合をしたと思うし、サービスも非常に良かった」

 ジョコビッチと言えば昨年末に元世界1位で盟友のアンディ・マリー氏(イギリス/37歳/昨夏引退)を自身のチームに招聘したことで大きな話題となったが、当初両者は契約期間を先の全豪までと定めていた。だが『TIMES』紙の報道によれば、2人は「ウインブルドン」(6月30日~7月13日)まで契約を更新したという。

 会見でその旨を認めたジョコビッチは節目のツアー100勝へ足踏み状態が続く中でも「今になって自分のプレースタイルを大きく変えるつもりはない」と断言。その上で年齢による衰えと真摯に向き合いながらプレーを続けたいと力を込めて締めくくった。

「ケガも増えてきているし、10年前や15年前とは状況が異なる。今でも日々、身体のケアを心掛けてはいるけど、以前よりも難しくなっているのは確かだ。それでも、できる限りはベストを尽くし続けたいと思っている」

 なおジョコビッチは今大会で現役を引退するフェルナンド・ベルダスコ(スぺイン/元7位/41歳)とのペアでダブルスにも出場しており、アレクサンダー・バブリク/カレン・ハチャノフ(カザフスタン/ロシア)との1回戦に6-1、6-1で快勝。現地19日に予定されている2回戦では第2シードのハリ・へリオバラ/ヘンリー・パッテン(フィンランド/イギリス)と対戦する。

文●中村光佑

【動画】ジョコビッチが1回戦で敗退!「カタールOP」ベレッティーニ戦のハイライト

【画像】3時間半を超える大激闘…!全豪OP男子シングルス準々決勝ジョコビッチ対アルカラスを厳選ショットで特集!

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