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海外テニス

マイアミ・オープンで快進撃の香港の20歳ウォンをナダルが祝福!「君のことをとても誇りに思う」<SMASH>

中村光佑

2025.03.24

マイアミOPで世界14位のシェルトンに勝利し3回戦へ駒を進めたウォン(左)にナダル氏(右)が賛辞を送った。(C)Getty Images

マイアミOPで世界14位のシェルトンに勝利し3回戦へ駒を進めたウォン(左)にナダル氏(右)が賛辞を送った。(C)Getty Images

 現在行なわれている男子テニスツアーのマスターズ1000シリーズ「マイアミ・オープン」(3月19日~30日/アメリカ・マイアミ/ハードコート)のシングルスで快進撃を続けている20歳の新鋭コールマン・ウォン(香港)が注目の的となっている。現地23日には昨秋現役を引退したテニス界のレジェンド、ラファエル・ナダル氏(スペイン/38歳)が自身のSNSを更新し、ウォンへの祝福の言葉を投稿した。

 2021年全米オープンジュニアと22年全豪オープンジュニアのダブルスで優勝し、23年にプロ転向を果たしたウォン。現在世界ランキングで182位につける彼は今大会に本戦ワイルドカード(主催者推薦)で参戦しており、1回戦で元47位のダニエル・アルトマイヤー(ドイツ/現82位)に6-4、6-3で快勝。現地22日の2回戦では四大大会のシングルスで過去2度ベスト4進出を経験している第13シードのベン・シェルトン(アメリカ/同14位)との対決を迎えた。

 試合はウォンがタイブレークにもつれ込む接戦の末に第1セットを7-6(3)で先取。第2セットは2-6であっさり落としてセットオールに持ち込まれるも、ファイナルセットではこの日2度目のタイブレークを7-6(5)で制す驚異の勝負強さを見せ、次代のアメリカテニス界を担う若手トッププレーヤーから見事に金星を獲得した。
 
 これを受けてナダル氏は自身のSNSを通じ、「ここまでの勝利の裏には多くの努力があったはずだ。コールマン、我々は君のことをとても誇りに思う。香港にとって歴史的な勝利だ」と投稿。実はウォンは17歳からナダル氏が運営するテニスアカデミー「ラファ・ナダル・アカデミー」でトレーニングを積んでおり、ナダル氏とも練習をしたことがあるとのこと。そうした背景からナダル氏がアカデミーを代表する形でウォンに賛辞を送ったというわけだ。

 ウォンはATP(男子プロテニス協会)公式サイトを通じて自身を称えてくれたナダル氏への感謝をこう伝えている。「信じられないことだ。彼とは何度か練習したことがあって、とても良い関係を築いている。アカデミーで会うたびに彼はアドバイスをくれる。自分が頑張っていることを彼が知ってくれているのが本当にうれしい。ラファにありがとうと言いたい」

 なおウォンは四大大会に次ぐマスターズ初のベスト16入りを懸けた3回戦でラッキールーザー(欠場者の発生により予選敗者が本戦に繰り上がる措置)のアダム・ウォルトン(オーストラリア/89位)と対戦する。この調子でウォンのさらなる勝ち上がりを期待したい。

文●中村光佑

【動画】勝負強さを見せた香港のウォン!シェルトンとのマイアミOP2回戦、第3セットのハイライト

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