現在行なわれている男子テニスツアーのマスターズ1000シリーズ「マイアミ・オープン」(3月19日~30日/アメリカ・マイアミ/ハードコート)のシングルスで4回戦敗退を喫した世界ランキング2位のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/27歳)が、試合後の記者会見に出席。その中でなかなか状態が上がってこない現状を踏まえ、今後の課題を口にした。
2025年シーズン初戦として1月に出場した四大大会「全豪オープン」でいきなり準優勝を飾ったズベレフだったが、それ以降は苦戦が続いている。
2月に参戦した「アルゼンチン・オープン」(アルゼンチン・ブエノスアイレス/ATP250)と「リオ・オープン」(ブラジル・リオデジャネイロ/ATP500)はいずれも準々決勝敗退に終わり、「メキシコ・オープン」(メキシコ・アカプルコ/ATP500)も2回戦敗退。さらには先日行なわれたマスターズ1000大会「BNPパリバ・オープン」(3月5日~16日/アメリカ・インディアンウェルズ)でもまさかの初戦敗退を喫していた。
第1シードで参戦した今回の「マイアミ・オープン」では、初戦の2回戦(シード勢は1回戦免除)と3回戦をストレートで突破したものの、現地26日の4回戦で第17シードのアルテュール・フィス(フランス/同18位)に6-3、3-6、4-6で敗戦。ちなみに今季のズベレフは、この試合を含めすでに4度もの逆転負けを喫しており、本人も勝ち切れない試合が続いている現状をこう嘆く。
「最近の試合では、自分がゲームをコントロールできていない感覚が強くて、それは今日の試合も同じだった。今大会は過去数週間よりはずっと良いプレーができたとは思うが、今日は第3セットでリードしていたのに負けた。ああいう状況から試合を落とす理由はないはずなのにね」
「インディアンウェルズではサービング・フォー・ザ・マッチを落としたし、リオでは第3セットで4-1とリードしてからの逆転負けだった。ブエノスアイレスでも1セットアップ、ブレークアップとしたところから負けた。最近は勝てるはずの試合を落とすことが多すぎる。この状況を変えなければならない」
その上で「今は他のことよりも自分自身に目を向けるべきだと思う」と今後の課題を明かしたズベレフ。ただ「勝てる試合を落としてしまっている原因は?」との問いには「今の時点ではわからない。チームと話をするつもりだし、一緒に仕事をしている人たちに相談しようと思うけど、今のところは答えが見つかっていない」ともどかしげに回答。
まもなく始まるクレーシーズンについても多くは語らず、「今の僕には、その手の質問に答えるのが少々難しい。負けたことにガッカリしているし、正直、今は帰りのフライトのことしか考えていないよ(笑)」と締めくくった。
ズベレフが調子を落としているのは確かだが、まだシーズンは序盤。ここから彼がどう立て直すのか注目していきたい。
文●中村光佑
【動画】ズベレフが無念の逆転負けを喫したマイアミ・オープン4回戦ハイライト
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第1シードで参戦した今回の「マイアミ・オープン」では、初戦の2回戦(シード勢は1回戦免除)と3回戦をストレートで突破したものの、現地26日の4回戦で第17シードのアルテュール・フィス(フランス/同18位)に6-3、3-6、4-6で敗戦。ちなみに今季のズベレフは、この試合を含めすでに4度もの逆転負けを喫しており、本人も勝ち切れない試合が続いている現状をこう嘆く。
「最近の試合では、自分がゲームをコントロールできていない感覚が強くて、それは今日の試合も同じだった。今大会は過去数週間よりはずっと良いプレーができたとは思うが、今日は第3セットでリードしていたのに負けた。ああいう状況から試合を落とす理由はないはずなのにね」
「インディアンウェルズではサービング・フォー・ザ・マッチを落としたし、リオでは第3セットで4-1とリードしてからの逆転負けだった。ブエノスアイレスでも1セットアップ、ブレークアップとしたところから負けた。最近は勝てるはずの試合を落とすことが多すぎる。この状況を変えなければならない」
その上で「今は他のことよりも自分自身に目を向けるべきだと思う」と今後の課題を明かしたズベレフ。ただ「勝てる試合を落としてしまっている原因は?」との問いには「今の時点ではわからない。チームと話をするつもりだし、一緒に仕事をしている人たちに相談しようと思うけど、今のところは答えが見つかっていない」ともどかしげに回答。
まもなく始まるクレーシーズンについても多くは語らず、「今の僕には、その手の質問に答えるのが少々難しい。負けたことにガッカリしているし、正直、今は帰りのフライトのことしか考えていないよ(笑)」と締めくくった。
ズベレフが調子を落としているのは確かだが、まだシーズンは序盤。ここから彼がどう立て直すのか注目していきたい。
文●中村光佑
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