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海外テニス

3大会連続初戦敗退の世界9位ルブレフ、同郷の元世界王者サフィンをコーチとして招聘し復調の兆し!<SMASH>

中村光佑

2025.04.06

ルブレフ(左)は苦しい時期に貴重なアドバイスを送ってくれた同郷の大先輩サフィン(左)をコーチとして自身のチームに招聘した。(C)Getty Images

ルブレフ(左)は苦しい時期に貴重なアドバイスを送ってくれた同郷の大先輩サフィン(左)をコーチとして自身のチームに招聘した。(C)Getty Images

 男子テニス世界ランキング9位のアンドレイ・ルブレフ(ロシア)が、最近同郷のレジェンドである元世界王者のマラト・サフィン氏(45歳)を招聘したことが、今テニス界で大きな話題となっている。

 現時点で同氏はクレーコートシーズン限定で指揮を執ることになっており、間もなく開幕するマスターズ1000大会「モンテカルロ・オープン」(4月6日~13日/モナコ・モンテカルロ)でも陣営入りする予定だ。

 それに先駆け、サフィン氏は先日フランスのニームで開催されたエキジビションマッチ「アルティメット・テニス・ショーダウン」(以下UTS)でコーチとしてデビュー。そのサポートを受け、「カタール・エクソンモービル・オープン」(ATP500)で優勝して以降、3大会連続で初戦敗退と苦戦が続いていたルブレフは、大ブレーク中の若手ベン・シェルトン(アメリカ/同14位/22歳)に勝利し、再起の予感を漂わせた。
 
 かつて本サイトでもお伝えした通り、真面目一徹なルブレフは一時期メンタルヘルス(精神の健康状態)の問題により抗うつ剤を服用していたが、その時にサフィン氏が救いの手を差し伸べてくれたことを明かしていた。

 UTS開幕前にルブレフは海外メディア『tennis.com』に対し、「旧知の仲」だというサフィン氏をチームに迎え入れたことについて次のように語っていた。

「彼は人生で多くのことを経験してきた。彼とは僕が幼い頃からの長い付き合いなんだ。彼はきっと僕の支えになってくれると思うけど、まだ具体的なことは言えない。僕らが一緒に仕事を始めたのは3日前くらいのことだから、ひとまずは2~3カ月後にどうなっているか、様子を見ていこうと思う」

 一方でサフィン氏はテニス専門サイト『Tennis Temple』の取材で今回の新タッグが「いつまで続くかはわからない」としつつ、ルブレフへの期待を込めてこう話したという。

「私は彼に道を示すことはできるが、魔法のようにうまくいくわけではないから、彼が自分で道を切り開かなければならない。全ては彼次第だ。今後数週間で状況がどうなるかはわからないが、彼にはうまくやっていくための意志があると信じている」

“ロシアンタッグ”の効果はいかほどか。クレーシーズンでのルブレフの活躍に期待だ。

文●中村光佑

【動画】ルブレフがシェルトンに勝利した「アルティメット・テニス・ショーダウン」ハイライト

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