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海外テニス

ジョコビッチの初戦敗退を元王者ロディックは心配せず!「モンテカルロは自宅が近いから出場したのだろう」<SMASH>

中村光佑

2025.04.11

元王者のロディック(右)は37歳というジョコビッチ(左)の年齢を考えれば初戦敗退を喫しても悲観することはないと言う。(C)Getty Images

元王者のロディック(右)は37歳というジョコビッチ(左)の年齢を考えれば初戦敗退を喫しても悲観することはないと言う。(C)Getty Images

 2003年全米オープンで四大大会初優勝を経験した男子テニス元世界ランキング1位のアンディ・ロディック氏(アメリカ/42歳)が、海外テニス専門チャンネル『Tennis Channel』のインタビューに登場。現在開催中のマスターズ1000大会「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」(4月6日~13日/モナコ・モンテカルロ/クレーコート)で初戦敗退を喫した元世界王者のノバク・ジョコビッチ(セルビア/5位/37歳)に触れ、結果を深刻に捉える必要はないと持論を展開した。

 2月に出場した「カタール・オープン」(ATP500)と3月初めに参戦した「BNPパリバ・オープン」(ATP1000)の2大会連続で初戦敗退を喫すも、先日のマスターズ1000大会「マイアミ・オープン」(3月19日~30日)で準優勝を飾っていた37歳のジョコビッチ。

 しかし第3シードで出場した今週のモンテカルロは、初戦の2回戦(上位8シードは1回戦免除)で世界32位のアレハンドロ・タビロ(チリ)に3-6、4-6で完敗。試合後の会見でジョコビッチは「ここまで悪いとは予想していなかった。とにかくひどい内容だった」と“嘆き節”が止まらなかった。

 とはいえジョコビッチのような年長選手が結果を残せないのは「ごく普通のことだと捉えるべき」と、ロディック氏は率直に自身の考えを示す。むしろ今の段階では安定した成績よりも、パリ五輪で生涯ゴールデンスラム(全ての四大大会と五輪を制す偉業)を成し遂げた時のように、ピンポイントで力を発揮できるかどうかが大ベテランのジョコビッチにとっては重要だと主張した。
 
「今のノバクにとって、シーズンの成功の基準はすでに『メジャー大会を2回制す』みたいなものではない。むしろ、シーズンをどう構築していくかとか、メジャー大会でピークに持っていけるかとか、かつてのようなパフォーマンスを一度でも出せるかということが、より重要になると思う」

 またロディック氏は、ジョコビッチがモンテカルロに出場しているのは同地が彼の居住地であるからにすぎず、特にここ数年は本気で勝ちにいっているようには思えないとも発言。その上でタビロ戦の所感を交えつつ、悩めるレジェンドの巻き返しに期待を寄せた。

「今回や過去数年の大会を見てみても、彼がモンテカルロに出場しているのは、正直言って自宅が近いからではないかと思う。ある意味、モンテカルロは彼にとって“有料練習”のようなものなのだろう」

「それでも彼はリセットしてくるはず。来週の月曜には、またモンテカルロでクレーシーズンに向けたトレーニングをするだろうから、私自身は今回の結果にそこまで重きを置いていない。タビロとの相性という点で少し課題があるのかもしれないが、仮にノバクが全仏オープン(四大大会)に向けて3~4週間しっかり準備できたとすれば、たとえタビロに2連敗中でも、5セットマッチでまた2人が対戦したら僕はノバクに賭けるよ」

 まだシーズンは序盤。経験豊富なジョコビッチがここからどう立て直すのか注目しよう。

文●中村光佑

【動画】ジョコビッチがまさかの初戦敗退を喫した「モンテカルロ・マスターズ」ハイライト

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