男子テニスツアーのマスターズ1000シリーズ「ムチュア・マドリード・オープン」(4月23日~5月4日/スペイン・マドリード/クレーコート)は現地26日に大会4日目を迎え、シングルス2回戦に元世界ランキング4位の錦織圭(現64位)が登場。第29シードで元10位のデニス・シャポバロフ(カナダ/現30位)と対戦したが、1-6、4-6で完敗し、3回戦進出を逃した。
35歳の錦織はクレーシーズン初戦となった先の「フェイズ・サロフィム・全米男子クレーコート選手権」(3月31日~4月6日/アメリカ・ヒューストン/ATP250)で初戦を突破したものの、2回戦で背中上部の負傷により途中棄権。本戦ワイルドカード(主催者推薦)で出場予定だった先週の「バルセロナ・オープン」(4月14日~20日/スペイン・バルセロナ)は欠場していた。
今大会が約3週間ぶりの実戦となった錦織。現地24日の1回戦では世界83位のアレクサンダー・ブキッチ(オーストラリア)に6-4、3-6、6-3で競り勝ち2回戦へ進出。この結果アジア人男子選手として1968年のオープン化以降初、ならびに現役選手では史上8人目の快挙となるマッチ通算450勝を達成していた。
錦織が2回戦で対峙したのは2020年9月にキャリア初のトップ10入りを果たし、今年2月の「ダラス・オープン」(ハード)でATP500初優勝を飾った26歳のシャポバロフ。両者は今回が4度目の顔合わせで、ここまでは錦織が2勝1敗とリード。直近では今季開幕戦の「香港オープン」1回戦で対戦しており、この時は錦織が6-2、6-3で快勝していた。
しかし今回は錦織がシャポバロフの鋭いサービスと力強いストロークに手を焼き、第1ゲームからいきなり3ゲームを連取される苦しい展開となる。錦織は第4ゲームで初のキープを果たすも、第6ゲームで相手の深いリターンに対応できず再びサービスダウン。わずか25分で第1セットを落とした。
第2セットは一転して中盤まで互いにキープが続くシーソーゲームに。調子が悪いながらも粘りを見せた錦織だったが、第7ゲームでミスを連発して均衡を破られてしまう。シャポバロフのサービング・フォー・ザ・マッチとなった第10ゲームでは錦織がブレークバックのチャンスを迎えるも生かせず、64分で2回戦敗退となった。
ツアー大会予選とチャレンジャー、ダブルスのエントリー情報を発信している非公式Xアカウント「Other List Updates」(@OtherLists)などによると、錦織はこの後出場予定だった下部大会「ミレニアム・エストリル・オープン」(4月27日~5月4日/ポルトガル・エストリル/CH175)の欠場を発表。次戦は5月7日に開幕するマスターズ1000大会「イタリア国際」(イタリア・ローマ)となる見込みだ。
文●中村光佑
【動画】マドリードOP2回戦、錦織圭対シャポバロフ戦のピックアップショット
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35歳の錦織はクレーシーズン初戦となった先の「フェイズ・サロフィム・全米男子クレーコート選手権」(3月31日~4月6日/アメリカ・ヒューストン/ATP250)で初戦を突破したものの、2回戦で背中上部の負傷により途中棄権。本戦ワイルドカード(主催者推薦)で出場予定だった先週の「バルセロナ・オープン」(4月14日~20日/スペイン・バルセロナ)は欠場していた。
今大会が約3週間ぶりの実戦となった錦織。現地24日の1回戦では世界83位のアレクサンダー・ブキッチ(オーストラリア)に6-4、3-6、6-3で競り勝ち2回戦へ進出。この結果アジア人男子選手として1968年のオープン化以降初、ならびに現役選手では史上8人目の快挙となるマッチ通算450勝を達成していた。
錦織が2回戦で対峙したのは2020年9月にキャリア初のトップ10入りを果たし、今年2月の「ダラス・オープン」(ハード)でATP500初優勝を飾った26歳のシャポバロフ。両者は今回が4度目の顔合わせで、ここまでは錦織が2勝1敗とリード。直近では今季開幕戦の「香港オープン」1回戦で対戦しており、この時は錦織が6-2、6-3で快勝していた。
しかし今回は錦織がシャポバロフの鋭いサービスと力強いストロークに手を焼き、第1ゲームからいきなり3ゲームを連取される苦しい展開となる。錦織は第4ゲームで初のキープを果たすも、第6ゲームで相手の深いリターンに対応できず再びサービスダウン。わずか25分で第1セットを落とした。
第2セットは一転して中盤まで互いにキープが続くシーソーゲームに。調子が悪いながらも粘りを見せた錦織だったが、第7ゲームでミスを連発して均衡を破られてしまう。シャポバロフのサービング・フォー・ザ・マッチとなった第10ゲームでは錦織がブレークバックのチャンスを迎えるも生かせず、64分で2回戦敗退となった。
ツアー大会予選とチャレンジャー、ダブルスのエントリー情報を発信している非公式Xアカウント「Other List Updates」(@OtherLists)などによると、錦織はこの後出場予定だった下部大会「ミレニアム・エストリル・オープン」(4月27日~5月4日/ポルトガル・エストリル/CH175)の欠場を発表。次戦は5月7日に開幕するマスターズ1000大会「イタリア国際」(イタリア・ローマ)となる見込みだ。
文●中村光佑
【動画】マドリードOP2回戦、錦織圭対シャポバロフ戦のピックアップショット
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