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海外テニス

不振のシフィオンテクが異例の早さで全仏会場入りして調整。モーレスモTDは「まだチャンスがある」と4連覇に期待<SMASH>

スマッシュ編集部

2025.05.21

全仏3連覇中のシフィオンテク(右)だが今季は不振で、早々に会場入りして調整に励んでいる。大会ディレクターのモーレスモ氏(左)はその姿を見て、復活の可能性を口にした。(C)Getty Images

全仏3連覇中のシフィオンテク(右)だが今季は不振で、早々に会場入りして調整に励んでいる。大会ディレクターのモーレスモ氏(左)はその姿を見て、復活の可能性を口にした。(C)Getty Images

 テニス四大大会「全仏オープン」開幕を目前に控え、トーナメントディレクターで女子テニスのレジェンドでもあるアメリー・モーレスモ氏(フランス)が、イガ・シフィオンテク(ポーランド/世界ランク5位)の4連覇の可能性について言及。今季の彼女は不調が続いているが「まだチャンスがある」と断言している。

 昨季のシフィオンテクは全仏オープンを含む5大会で優勝。しかし、そのパリでの栄冠を最後にツアータイトルから遠ざかり、現在まで決勝の舞台にすら立てていない。禁止薬物の陽性反応により約1カ月の出場停止処分(後に全面解除)を受けたこともあり、流れは大きく変わってしまった。

 得意のクレーコートシーズンでも復調の兆しは見えない。「マドリード・オープン」準決勝ではココ・ガウフ(アメリカ/同2位)に1-6、1-6と完敗。過去4年で3度優勝している「イタリア国際」では3回戦でダニエル・コリンズ(アメリカ/同29位)に敗れて今季初めてベスト8進出を逃した。

 そんななか、全仏オープンでの復活を期すシフィオンテクは、異例の早さで現地入りして調整を進めている。その様子を見たモーレスモ氏は、英スポーツメディア『TNT Sports』の取材でこう語った。

「彼女はセンターコートの雰囲気を本当に味わいたいと思っているのだと思います。ここは彼女が愛するコートであり、おそらく地球上で最も好きなコートでしょう」
 
「注目度の高い選手がこんなに早いタイミングで姿を現すのは初めてのことだと思います。普通なら開幕週の月曜日か火曜日ですから。でも、彼女は現地で練習する必要があると思うし、彼女自身もそう感じているのでしょう。彼女がここにいてくれてうれしいです」

 四大大会で2度の優勝を誇るモーレスモ氏は、シフィオンテク復調のポイントについて次のように分析する。

「自信を取り戻すには、間違いなく大会序盤が鍵になると思います。最初の1試合、2試合、3試合とこなしてリズムを取り戻し、自信を高め、調子を上げていく必要があります」

「このコートでのイガは常に危険な存在。これほど自信を欠いた状態でここに来ているのは、彼女にとっておそらく初めての経験でしょう。精神的にどう反応するかも興味深いところです」

 全仏オープンは5月25日に開幕し、女子シングルスの決勝は6月7日に予定されている。好調を維持するアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ/同1位)、ガウフ、イタリア国際を制したジャスミン・パオリーニ(イタリア/同4位)、さらには全豪女王のマディソン・キーズ(アメリカ/同7位)らが初優勝を狙うなか、4連覇に挑むシフィオンテクはどんなパフォーマンスを見せてくれるのだろうか。

構成●スマッシュ編集部

【動画】全仏開幕10日前の5月15日時点で大会公式Xにアップされたシフィオンテクの会場での練習風景

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