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18歳の注目株フォンセカが芝ツアー初勝利!前週大会準Vの強敵に逆転勝ちで「本当にうれしい」<SMASH>

中村光佑

2025.06.24

「レクサス・イーストボーン・オープン」1回戦でベルグスを下したフォンセカ。これが芝コートでのツアー初勝利となった。(C)Getty Images

 現在開催中の男子テニスツアー公式戦「レクサス・イーストボーン・オープン」(6月22日~28日/イギリス・イーストボーン/グラスコート/ATP250)は現地23日に大会2日目を迎え、シングルス1回戦に18歳の注目株、ジョアオ・フォンセカ(ブラジル/世界ランキング57位)が登場。ジゾー・ベルグス(ベルギー/同50位)を6-7(8)、6-0、6-3で下し、2回戦進出を決めた。

 弱冠18歳のフォンセカは昨年末に行なわれた20歳以下のシーズン最終戦「Next Gen ATPファイナルズ」で優勝を飾ると、今年1月の「全豪オープン」では予選3試合を勝ち抜いて四大大会初の本戦入り。その全豪では2回戦敗退となったものの、1回戦では当時世界9位だったアンドレイ・ルブレフ(ロシア/現14位)を破り、四大大会本戦初出場にして対トップ10初勝利を挙げるという離れ業を演じていた。

 また、2月に出場した「IEB+アルゼンチン・オープン」(アルゼンチン・ブエノスアイレス/クレー/ATP250)ではツアー初優勝を達成。3月の下部大会「アリゾナ・テニス・クラシック」(アメリカ・フェニックス/ハード/CH175)でも優勝するなど、まだティーンエイジャーにして凄まじい成長ぶりを見せている。

 今季の芝シーズン初戦となった先週の「テラ・ウォルトマン・オープン」(6月16日~22日/ドイツ・ハーレ/ATP500)では1回戦でフラビオ・コボッリ(イタリア/現24位)に逆転負けし初戦敗退を喫していたフォンセカ。今回の「レクサス・イーストボーン・オープン」にはノーシードで参戦しており、1回戦では先々週の「リベマ・オープン」(オランダ・スヘルトーヘンボス/ATP250)で準優勝したベルグスとのツアー初対決を迎えた。
 
 この試合では3本のセットポイントを逃して第1セットをタイブレークの末に落としたフォンセカだったが、その後は圧巻のプレーを披露。相手に1ゲームも与えずに第2セットを奪うと、ファイナルセットでは2度のブレークを果たし、2時間10分の熱戦をものにした。

 昨年3月に大学進学を取りやめてプロに転向したフォンセカにとってはこれが芝ツアー大会初勝利。試合後のインタビューでは次のように喜びを語っている。

「芝での初勝利をこのイーストボーンという素晴らしい場所で、しかも強敵相手に挙げることができてとてもうれしい。厳しいタイブレークをメンタル面で乗り越えられたことが大きかったと思う。この勝利は本当にうれしい」

 フォンセカの2回戦の相手はここイーストボーンで最多3度の優勝を誇り、先々週の「ボス・オープン」(ドイツ・シュツットガルト/ATP250)でツアー9勝目を飾った第1シードのテイラー・フリッツ(アメリカ/5位)。両者は今回が初顔合わせとなる。トップ5選手を相手に、期待の18歳がどんな戦いを見せるのか注目しよう。

文●中村光佑

【動画】フォンセカ対ベルグスの「レクサス・イーストボーン・オープン」1回戦ハイライト

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【動画】フォンセカ対ベルグスの「レクサス・イーストボーン・オープン」​​​​​​​1回戦ハイライト