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海外テニス

輝きを取り戻した大坂なおみ、強化されたフィジカルと新戦略を携え5年ぶりに全米オープン準々決勝進出!<SMASH>

内田暁

2025.09.02

今年の全仏オープンの覇者で2023年の全米女王でもあるガウフ(右)を相手にクレバーな戦いを貫いて勝利を手にした大坂なおみ。その視線の先には3度目の頂上が見てきたかもしれない。(C)Getty Images

今年の全仏オープンの覇者で2023年の全米女王でもあるガウフ(右)を相手にクレバーな戦いを貫いて勝利を手にした大坂なおみ。その視線の先には3度目の頂上が見てきたかもしれない。(C)Getty Images

 増えたショット選択により開けた視界と戦略を、可能にしているのは、フィジカルだ。記者から「何がここ最近で最も改善した点は何か?」と問われると、大坂は「体力面」だと即答する。

「体力的に長いラリーでも大丈夫だと思えるから、無理に打たないで済む」

 そのスタミナやフットワークの向上は、当然ながらトレーニングの賜物だ。「ギギのお陰ね」と大坂が謝意を向ける「ギギ」とは、フィットネストレーナーのギヨーム・ムブノワ。ムラトグルアカデミーで手腕を振るっていたブルノワ氏は、今年2月に“チームなおみ”に加わった。

 ブルノワ氏は、今年2月時点の大坂のフィジカルを「10点満点中の3」だとすると、今は「8.5」だと言う。

「もちろん、まだ伸びしろはありますが、かなり良い状態になっています。私が重視しているのは、ストレングス、スピード、体幹の強化と、それらのバランス。2月時点での彼女はケガが多かったので、まずは筋力強化に力を入れました。そこから走力を上げてきたところです」
 
 それら計画的な強化策が、今ここにきて噛み合う。築いたフィジカルと、新コーチがもたらした戦略性が噛み合う音を、彼女は全米オープンのセンターコートで聞いたはずだ。

 これで大坂は、出産からの復帰後はもちろん、ここ4年で初のグランドスラムベスト8進出を果たした。ちなみにあくまで過去のデータではあるが、グランドスラムでこの位置まで勝ち上がった時の彼女は、必ずトロフィーを手にしている。

 果たして、今回はどこまで行けるのか――? 準々決勝で彼女が相対するのは、カロリーナ・ムチョバ(チェコ/同13位)。対戦戦績は2勝2敗。昨年の全米オープン対戦時は大坂が敗れ、直近の今年1月全豪オープンでは、大坂が勝利している。

現地取材・文●内田暁

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