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国内テニス

「意識づけ」と「分析」。インターハイ優勝の早稲田実業が実践した強くなるためのいくつかの方法

赤松恵珠子(スマッシュ編集部)

2019.10.08

早稲田実業テニス部副顧問の間中早紀先生。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

早稲田実業テニス部副顧問の間中早紀先生。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

――他に大会前にどんな準備をしましたか?

間中:毎年全国大会の前になると、OB、OGの方の主催で激励会をやってくださいます。そこで作ったモチベーションビデオをみんなに見せました。これが結構好評でした。私自身も大学で王座の前に見て、感動して頑張ろうという気持ちになったので、玉井先生と作りました。生徒たちもモチベーション上がったと言ってくれました。

――今の高校2年生からは女子部も全員部活だけでテニスをしているそうですね。どうして変わったのですか?

間中:今までは玉井先生が1人で男女ともを見てらしたので、結構厳しい部分があったと思います。去年から私が協力できることになって、女子も部活動でやることになりました。今は男女一緒に練習をしています。

――男女一緒に練習をしているんですか? 大変ではないですか?

間中:男子と女子では、球が速い、遅いという違いはありますが、実際に試合をして、負けた方は下の練習になり、勝てば上の練習に入るという感じで、公平にできるようにしています。女子でも強い子と弱い子ではレベル差があったりするものなので、試合で公平に決めて、切磋琢磨しながらやってほしいと思っています。
――女子部員にとっては強いボールが打てる良い環境ですね。

間中:最近は大学生とも一緒に練習をすることもあります。ついこの間は、男子生徒が早稲田大学の島袋将と一緒に打ってもらったりしました。こういうことをしてもらえるのは、ありがたいと思います。

――次はテニス部の顧問を16年務めている玉井邦彦先生にお話を聞きます。優勝できた今回と、今までで違う点は何でしょうか?

玉井:今回、何か特別なことをしたわけではなく、毎年毎年反省して、次はこうしようと積み重ねてきた結果が、今年出たのだと思っています。

――1人1人がやるべきことを明確にして戦えるようにするために、試合前までにどのような準備をしましたか?

玉井:インターハイの会場に行って、急に「こうしよう」と言ってもできるものではありません。それは本当に積み重ねです。毎回ミーティングで、自分の役割、自分のできること、どうすれば勝てるのか話し合っています。合宿や遠征に行っても、今何をするべきかを考えるように、徹底的に指導してきました。

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