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国内テニス

会社員やコーチらの大きな目標“ベテランテニス全日本への道”を三冠王者に聞く |入門編

甘利隆

2021.01.04

全日本ベテラン出場のためには、試合に出場してポイントを稼ぐ必要がある。写真:石井テニスアカデミー

全日本ベテラン出場のためには、試合に出場してポイントを稼ぐ必要がある。写真:石井テニスアカデミー

 グレードによるレベルの違いは当然あるが、ポイントの数が最も大きく違うということだ。極論すればグレードの低い大会にたくさん出場し、優勝したり、ポイントを多く獲得できれば全日本ベテランへの出場も可能となる。

「全日本ベテランに出場するのを最終目標に、皆さん、そのためにいろんな試合に出ます。出場試合数の制限がないので、ポイントを稼ぐために小さなレベルの低い大会に出る方もいますね。グレードの高い大会も低い大会もエントリーフィーはそれほど変わりません。理屈的にはB、C、Dグレードの試合でも結果を出せば全日本に出ることは可能です。毎年10月に開催される『全日本ベテランテニス選手権』に向けて、ランキングによって出場が決まる8~9月頃にかけて、ポイントを計算して、ライバルたちの状況を見つつ、どんな試合に出場するかを決めていきますね」

※注
『全日本ベテランテニス選手権』への参加者は、前年の『全日本ベテランテニス選手権』を含むベテランJOP対象大会に1大会以上出場していることを条件に『ベテランJOPランキング』を基に選考され、9月初旬に発表される。『ベテランJOPランキング』は、ベテランA~Dグレード対象大会のポイント上位3大会、ベテランE1~E2グレード対象大会のポイント上位1大会、ベテランF1~F2グレード対象大会のポイント上位1大会、スポーツマスターズのポイントの4種類、過去12カ月(52週)、最大6大会のトータルポイントによりJTA(公益財団法人 日本テニス協会)から公表される。
 
 年1回の大会に向けて、いかに効率的にポイントを加算していくか、戦略を考えることも重要だ。

「私も昔よりはたくさん出ていますね。ダブルスには出場せず、シングルスに集中していた時期は年間2大会ぐらいだったでしょうか。2大会優勝して一気にポイントを稼いで全日本ベテランに出ていました。ちなみに2019年は、東京オープン、関東オープンで優勝して、そのまま全日本でも優勝と、出場した3大会、全てで優勝することができました。ポイントの大きいAグレードの大会で成績を残せば2~3大会でも全日本ベテランに出場することは可能ですね」
 

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