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国内テニス

会社員やコーチらの大きな目標“ベテランテニス全日本への道”を三冠王者に聞く |入門編

甘利隆

2021.01.04

体力とあきらめない気持ちが共通点

 全日本ともなるとレベルは高い。出場者に占める元プロや現役コーチの割合も気になるところだ。

「会社員の方もいますし、もちろん誰でも出ることが可能です。逆に元プロだからといって優遇されることはありませんし、元プロでもいろんな試合に出場してポイントを積み重ねなければなりません。デ杯選手だったからといって簡単に勝てるわけでも優勝できるわけでもないですし、やっぱりそれなりに練習してないと勝てません。
 共通しているのは、皆さん、体力があることですね。ベテランの選手はみんな体力がすごいです。それと“あきらめない”“一所懸命”というのが伝わってきますね。1ゲーム、1ポイントでも獲りたいという気持ちをすごく感じます。ジュニアの子たちがベテランのそういう試合を見て、勉強になる部分も多いと思います」

 一様に体力があるというベテラン選手たち。日頃からの体調管理の意識も徹底しているようだ。

「私も何年か前に怪我をしたり、試合中に倒れて頭を打って入院したりしました。倒れた時、病院に行って検査をしたら血管が狭くなっていたことがわかりました。その影響で首や頭に痛みが出ていたんですね。
 お酒はもともと飲まないんですが、今は大好きだったコーヒーを断って、お茶ばっかり飲んでます(笑)。
 食べ物もよく考えて食べています。昔はサムギョプサルとか、キムチとか、辛ラーメンとか辛いものが好きだったんですが、血管のこともあるので、今は油をあまり使わずに野菜を中心に食べるようにしています。好き嫌いなく、美味しく食べることですね。サプリメントは特に摂ってないです。
 A、B、C、Dと大会のグレードは違ってもやはり結果を残す人の中には不摂生でお腹が出ているような人はいないです。そういった日頃からの体調管理も必要でしょうね」

 コーチを生業とする崔さんも時間を有効に使い、コンディション維持に努めているのだという。
 
「私の場合、ジュニアへのレッスンが練習代わりですね。自分のための練習というのは特にしてないです。それと毎日ではないですが、空いている時間に4kmほどランニングしたりしています。走ることはすごく大事ですね。体力が落ちると、いくら技術があってもそれができなくなってしまいますから。あとはレッスンの合間に意識的に身体を動かしたりしています。メンテナンスはストレッチが主ですね。私が教える石井テニスアカデミーにはトレーニング施設があるので、そこにあるマシンを使って、ウェイトトレーニングをすることもあります」
 

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