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海外テニス

フェデラーとピケの和解はあるか?日本開催は…?新フォーマット「ワールドカップ型デビスカップ」の課題

内田暁

2019.11.28

来年もスペイン・マドリードでの開催が決まっているが、それ以降は未定。楽天がサポートしているだけに日本開催もありえるか?(C)Getty Images

来年もスペイン・マドリードでの開催が決まっているが、それ以降は未定。楽天がサポートしているだけに日本開催もありえるか?(C)Getty Images

 なお今後の開催地については、来年のマドリードまでは決まっているが、以降はまだ白紙状態。日本のファンとしては、楽天がグローバル・パートナーを務めることもあり東京開催を期待するところだが、楽天グローバルスポーツ事業部のカダバコル・ラフール氏は、「個人的には日本開催は素晴らしいと思うが、開催地は多角的に考査・評価した上で決めなくてはならない」と発言するにとどまった。
 
 大改革の上で急発進を見せた今回のデビスカップが、一部関係者やファンの肌に馴染まないのは確かであり、選手間からも問題提起が成されている。同時にジョコビッチのように、「以前のデビスカップのフォーマットでは、これ以上、人々の興味を喚起できなかったのも確か。勇気ある変化をサポートしたい」と、改革支持の声をあげる選手も少なくない。
 
 今回のデビスカップをもって、「新たな時代、変わらぬ魂」の成否を問うのは、まだまだ時期尚早だろう。そもそもデビスカップの魂とは、発足当時はその形状から「サラダボウル」と呼ばれた優勝カップを、119年後も人々が渇望するまでの栄光の象徴に磨き上げた、時代を切り開く意志にこそあるのだから。
 
取材・文●内田暁

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