連日熱戦が繰り広げられている女子テニスツアー公式戦「シンシナティ・オープン」(8月7日~18日/アメリカ・シンシナティ/ハードコート)。四大大会に次ぐグレードのWTA1000シリーズに属している同大会はこれまで1週間の日程で行なわれてきたが、今年からは開催期間が2週間に拡張されている。これにより基本的には試合と試合の間が1日空き、一見すると選手の負担は軽減されたように思える。
しかし今大会に第28シードで出場している元世界ランキング11位のアンナ・カリンスカヤ(ロシア/現34位)は、大会側のスケジュールの組み方がずさんなため、実際には全く負担軽減につながっていないと不満を示している。
初戦の2回戦で格下のペイトン・スターンズ(アメリカ/同53位)、3回戦で先月の「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/芝コート)にて初の四大大会決勝進出を果たしたトップ10選手のアマンダ・アニシモワ(アメリカ/現8位)を破ったカリンスカヤは、現地13日22時頃に行なわれた4回戦でも同胞のエカテリーナ・アレクサンドロワ(ロシア/同16位)に3-6、7-6(5)、6-1と2時間16分に及ぶ激闘の末に逆転勝利を収め、ベスト8進出を決めた。
しかしアレクサンドロワ戦が終わった時には日付を越えており、オンコートインタビューやメディア対応を経て14日午前2時半頃に帰宅し、それから約1時間半後の4時頃にようやく床に就いたというカリンスカヤ。そんな彼女の準々決勝の相手は先述のウインブルドンでアニシモワを破って四大大会6勝目を挙げた元世界1位のイガ・シフィオンテク(ポーランド/現3位)なのだが、次戦は現地15日と1日空くものの、試合開始時刻は最も早い時間帯の午前11時となっている。
こうした配慮の欠いたスケジュールを組まれたことに、カリンスカヤの不満が爆発。14日に更新したインスタグラム(@annakalinskaya78)のストーリーズ(24時間で自動消去される投稿)でWTA(女子テニス協会)や大会側への批判をこう綴っている。
「WTAや大会は、こんな不公平なスケジュールを組んでおいて選手たちにどうやって良いプレーをしろと言うの? アレクサンドロワとの試合の後、家に着いたのは午前2時40分で、ベッドに入ったのは午前4時だった。今日は少し眠ってから練習に来なければならなかった。それにもかかわらず明日の試合を午前11時に組まれた。こんなスケジュールで回復のために最も重要な要素の1つである睡眠リズムをどうやって整えろというの? ちょっと偏っているように思えるわ」
ただし、大会側が意図的にカリンスカヤに不利なスケジュールを組んだと断言するのは難しい。というのも同13日に実施されたシフィオンテクとソラーナ・シルステア(ルーマニア/同138位)の4回戦が午前11時開始だったため、それに合わせて準々決勝の開始時刻を調整したと考えられるからだ。とはいえ、回復時間が短くなるカリンスカヤの立場を思えば、こうした批判の声が上がるのも理解できる。
文●中村光佑
【動画】試合が深夜に及んだカリンスカヤとアレクサンドロワによるシンシナティ4回戦ハイライト
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しかし今大会に第28シードで出場している元世界ランキング11位のアンナ・カリンスカヤ(ロシア/現34位)は、大会側のスケジュールの組み方がずさんなため、実際には全く負担軽減につながっていないと不満を示している。
初戦の2回戦で格下のペイトン・スターンズ(アメリカ/同53位)、3回戦で先月の「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/芝コート)にて初の四大大会決勝進出を果たしたトップ10選手のアマンダ・アニシモワ(アメリカ/現8位)を破ったカリンスカヤは、現地13日22時頃に行なわれた4回戦でも同胞のエカテリーナ・アレクサンドロワ(ロシア/同16位)に3-6、7-6(5)、6-1と2時間16分に及ぶ激闘の末に逆転勝利を収め、ベスト8進出を決めた。
しかしアレクサンドロワ戦が終わった時には日付を越えており、オンコートインタビューやメディア対応を経て14日午前2時半頃に帰宅し、それから約1時間半後の4時頃にようやく床に就いたというカリンスカヤ。そんな彼女の準々決勝の相手は先述のウインブルドンでアニシモワを破って四大大会6勝目を挙げた元世界1位のイガ・シフィオンテク(ポーランド/現3位)なのだが、次戦は現地15日と1日空くものの、試合開始時刻は最も早い時間帯の午前11時となっている。
こうした配慮の欠いたスケジュールを組まれたことに、カリンスカヤの不満が爆発。14日に更新したインスタグラム(@annakalinskaya78)のストーリーズ(24時間で自動消去される投稿)でWTA(女子テニス協会)や大会側への批判をこう綴っている。
「WTAや大会は、こんな不公平なスケジュールを組んでおいて選手たちにどうやって良いプレーをしろと言うの? アレクサンドロワとの試合の後、家に着いたのは午前2時40分で、ベッドに入ったのは午前4時だった。今日は少し眠ってから練習に来なければならなかった。それにもかかわらず明日の試合を午前11時に組まれた。こんなスケジュールで回復のために最も重要な要素の1つである睡眠リズムをどうやって整えろというの? ちょっと偏っているように思えるわ」
ただし、大会側が意図的にカリンスカヤに不利なスケジュールを組んだと断言するのは難しい。というのも同13日に実施されたシフィオンテクとソラーナ・シルステア(ルーマニア/同138位)の4回戦が午前11時開始だったため、それに合わせて準々決勝の開始時刻を調整したと考えられるからだ。とはいえ、回復時間が短くなるカリンスカヤの立場を思えば、こうした批判の声が上がるのも理解できる。
文●中村光佑
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