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海外テニス

全豪オープン初戦で完敗を喫したマリーが近い将来での現役引退を示唆「ここでプレーするのは今年が最後かも」<SMASH>

中村光佑

2024.01.16

全豪オープン1回戦で第30シードのエチェベリにストレートで敗退したマリーは、試合後の会見で現役引退について言及した。(C)Getty Images

全豪オープン1回戦で第30シードのエチェベリにストレートで敗退したマリーは、試合後の会見で現役引退について言及した。(C)Getty Images

 現在開催されているシーズン最初のテニス四大大会「全豪オープン」の男子シングルスで初戦敗退を喫した元世界ランク1位のアンディ・マリー(イギリス/現44位)が、現地1月16日に行なわれた試合後の記者会見で、近い将来での現役引退を示唆した。

 全豪で5度の準優勝を経験しているマリーは、本戦ダイレクトインを果たした今大会初戦で第30シードのトマス・マルティン・エチェベリ(アルゼンチン/32位)と対戦。立ち上がりの第1ゲームでブレークを許すも、直後の第2ゲームですぐさまブレークバックに成功するなど粘りを見せる。だが以降はエチェベリの躍動感溢れるストロークに太刀打ちできず、試合を通して6度のブレークを献上。4-6、2-6、2-6のストレートで完敗を喫し、2回戦進出を逃した。

 昨年6月の「ノッティンガム・チャレンジャー」(イギリス・ノッティンガム/下部大会/芝)で優勝を飾って以降は苦戦が続いているマリー。会見で一言「残念だ。正直に言うと、最初からうまくいったことはあまりなかった」と試合を振り返った36歳の元王者は、失意に満ちた表情を浮かべながら「今シーズンがキャリア最後の年になる可能性があるのは確かだ。だからここ(全豪)でプレーするのも今年が最後になるかもしれない」と発言。「明確に引退がいつになるのかはわからない」としつつもこう続けた。
 
「僕にはどのようにプレーを終えたいか考えがある。それは今どのようにプレーしているか、状況次第なところもある。家族やチームとそのことについて話したこともある。だから彼らは僕が今の状況にどう感じているか、いつどこでプレーを終えたいかをよく知っている。

 引退のタイミングは僕自身で考えて、それがいつなのかを見極める必要がある。それについても家族やチームと何度も話したよ。引退という言葉が僕の頭の中に(全く)なかったわけではないからね」

 人工股関節挿入の大手術を経て見事な復活を遂げ、世界ランキングもトップ50まで戻したマリー。“不屈の闘志”で懸命に戦ってきた鉄人もとうとう限界を迎えているのかもしれない。それでもファンとしては何とか今後もプレーを続けてもらいたいところ。とにかく今は彼が気持ちを立て直す時を気長に待つべきだろう。

文●中村光佑

【動画】「全豪オープン」1回戦、マリ―対エチェベリのハイライト

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