現地4月6日に開幕した男子テニスツアーのマスターズ1000シリーズ「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」(モナコ・モンテカルロ/クレーコート)に第3シードで出場する元世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア/現5位)が、同日に開かれた記者会見に出席。その中で現在のプレーレベルに満足していると手応えを口にしつつ、「期待値は高くない」と冷静に自身の現状を分析した。
37歳のジョコビッチは2月に出場した「カタール・オープン」(ATP500)と3月初めに参戦した「BNPパリバ・オープン」(ATP1000)の2大会連続で初戦敗退を喫すも、先日のマスターズ1000大会「マイアミ・オープン」(3月19日~30日)でようやく復調。決勝では19歳の新星ヤクブ・メンシク(チェコ/現24位)に敗れて節目のツアー100勝こそ逃したものの、収穫の準優勝を飾った。
「早い段階で負けると、色々と疑問や心の声が湧いてきて、“本当にまだ続けるべきなのか”といった迷いも出てくる」という葛藤を抱えながらも、マイアミで好結果を残せたことを踏まえ、男子トップ40選手で最年長のジョコビッチは充実感をこう示す。
「いい感じでボールを打てて、試合に勝っている時は、とにかくコートに立っているのが心地いい。キャリアを通して、年々難しくなってきているのは間違いないが、マイアミのように良いプレーができている時は、プレーを続けていくためのモチベーションになる」
ジョコビッチにとっては今回のモンテカルロ・マスターズがクレーシーズン初戦。同大会は2013年と15年の2度優勝を経験している相性の良いトーナメントで、昨年もベスト4入りを果たしていた。それでもあまり自分に期待はしていないと彼は言う。
「マイアミで再びコートに立ってプレーすることへの喜びと、(まだ)良いパフォーマンスができるという手応えを感じられたのは良かった。それをクレーでも維持できるか、様子を見ていきたい。クレーは全く違うサーフェスだし、この大会に向けて慣れる時間があまりなかったから、正直なところ期待値はそんなに高くない」
またジョコビッチはマイアミ出場中に報じられた“右目の問題”についても言及。「理想的な状態ではなく、モンテカルロでプレーできるか疑問もあった」としつつ、次のようにポジティブなコメントを残している。
「目の問題はマイアミ準決勝の日に始まって、決勝では苦労した。だが症状は落ち着いてきていると思う。今日は後で医者に行くから、初戦は大丈夫だろう。最初の試合まではあと数日ある。まだクレーコートに慣れようとしている段階だし、健康面でもいくつかのことを管理している。うまくいけば準備は整うはずだ」
なお今大会は上位8シードが1回戦免除。初戦となる2回戦でジョコビッチはスタン・ワウリンカ(スイス/元3位/現161位)とアレハンドロ・タビロ(チリ/32位)のどちらかと対戦する。大台のツアー100勝なるか、ジョコビッチのパフォーマンスに注目しよう。
文●中村光佑
【連続写真】クロスに来たボールを鋭角に切り返したジョコビッチのカウンター『30コマの超分解写真』
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37歳のジョコビッチは2月に出場した「カタール・オープン」(ATP500)と3月初めに参戦した「BNPパリバ・オープン」(ATP1000)の2大会連続で初戦敗退を喫すも、先日のマスターズ1000大会「マイアミ・オープン」(3月19日~30日)でようやく復調。決勝では19歳の新星ヤクブ・メンシク(チェコ/現24位)に敗れて節目のツアー100勝こそ逃したものの、収穫の準優勝を飾った。
「早い段階で負けると、色々と疑問や心の声が湧いてきて、“本当にまだ続けるべきなのか”といった迷いも出てくる」という葛藤を抱えながらも、マイアミで好結果を残せたことを踏まえ、男子トップ40選手で最年長のジョコビッチは充実感をこう示す。
「いい感じでボールを打てて、試合に勝っている時は、とにかくコートに立っているのが心地いい。キャリアを通して、年々難しくなってきているのは間違いないが、マイアミのように良いプレーができている時は、プレーを続けていくためのモチベーションになる」
ジョコビッチにとっては今回のモンテカルロ・マスターズがクレーシーズン初戦。同大会は2013年と15年の2度優勝を経験している相性の良いトーナメントで、昨年もベスト4入りを果たしていた。それでもあまり自分に期待はしていないと彼は言う。
「マイアミで再びコートに立ってプレーすることへの喜びと、(まだ)良いパフォーマンスができるという手応えを感じられたのは良かった。それをクレーでも維持できるか、様子を見ていきたい。クレーは全く違うサーフェスだし、この大会に向けて慣れる時間があまりなかったから、正直なところ期待値はそんなに高くない」
またジョコビッチはマイアミ出場中に報じられた“右目の問題”についても言及。「理想的な状態ではなく、モンテカルロでプレーできるか疑問もあった」としつつ、次のようにポジティブなコメントを残している。
「目の問題はマイアミ準決勝の日に始まって、決勝では苦労した。だが症状は落ち着いてきていると思う。今日は後で医者に行くから、初戦は大丈夫だろう。最初の試合まではあと数日ある。まだクレーコートに慣れようとしている段階だし、健康面でもいくつかのことを管理している。うまくいけば準備は整うはずだ」
なお今大会は上位8シードが1回戦免除。初戦となる2回戦でジョコビッチはスタン・ワウリンカ(スイス/元3位/現161位)とアレハンドロ・タビロ(チリ/32位)のどちらかと対戦する。大台のツアー100勝なるか、ジョコビッチのパフォーマンスに注目しよう。
文●中村光佑
【連続写真】クロスに来たボールを鋭角に切り返したジョコビッチのカウンター『30コマの超分解写真』
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