フィギュアスケートのグランプリシリーズ第４戦NHK杯が11月８日、大阪・東和薬品ラクタブドームで行なわれた。女子フリーは坂本花織が150.13点をマーク。今季世界最高となる合計227.18点で２連覇、通算４度目の優勝を飾った。表彰式には日本女子フィギュア界を代表するレジェンドがメダルプレゼンターとして登場。ファンを興奮させた。

　リンク中央で行なわれた女子の表彰式でメダルプレゼンターを務めたのは、元フィギュアスケーターで、世界で初めてトリプルアクセルを成功させた伊藤みどり氏だった。1992年アルベールビル五輪で銀メダルを獲得した銀盤のヒロインがアナウンスされると、会場は「うおおおお！」と大歓声が起きた。

　同氏は坂本に金メダルを授与すると、笑顔で祝福。浅田真央さん以来となるNHK杯４度目の戴冠を果たした女王と抱き合い、頬をつけた。ちなみに歴代１位は伊藤氏で４連覇を含む通算６度の優勝を飾っている。
  　スケートファンを中心にネット上では伊藤氏の最新姿に反響が溢れ、「みどりさんお元気そうでなにより」「みどりさんだ！」「伊藤みどりさん登場したんだ！生で見たかったなー」「現役の時の勇姿が鮮明に蘇る」「やっぱり大スターなんだな」といった感動したコメントが上がった。

　今季限りで現役引退を表明している坂本は７日のショートでノーミス演技。首位で折り返すと、フリーでも圧巻の演技を披露。『愛の讃歌』のメロディーに乗ってジャンプを次々と成功し、スピンは全て最高評価のレベル４を獲得。完璧な演技といっていい内容でフィニッシュでは、力強く腕を振り下ろしてカオリ・スマイルが弾けた。

▼NHK杯女子シングル結果（カッコ内はフリー得点）
優勝　坂本花織　227.18点（150.13）
２位　ソフィア・サモデルキナ（カザフスタン）　200.00点（132.25）
３位　ルナ・ヘンドリックス（ベルギー）　198.97点（136.52）
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６位　青木祐奈　183.31点（126.59）
９位　樋口新葉　168.27点（115.12）

構成●THE DIGEST編集部

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