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【F1】「能力を示すチャンスを2か月分奪った」降格の一因となった角田裕毅の「愚かなミス」英メディア指摘 復帰の可能性がある4チームも予想

THE DIGEST編集部

2025.12.04

エミリア・ロマーニャGPでのクラッシュでマシンを破損させてしまった角田。この一件がシート喪失の一因となったか。(C)Getty Images

 F1レッドブルは現地12月2日、2026年のドライバー・ラインアップを発表。角田裕毅はレギュラーシートを失い、テスト兼リザーブドライバーとして残留が決まった。

 2021年にアルファタウリ(現レーシングブルズ)でF1デビューを飾り、5シーズン目を迎えた今季、不調のリアム・ローソンとの入れ替わりで第3戦日本GPから念願のトップチーム昇格を果たした。

 レッドブル自体が浮き沈みを経験するなかで、角田は加入当初こそ順調に適応を進めていた。しかし、第6戦エミリア・ロマーニャGPの予選Q1で大クラッシュ。アップデートを投入したばかりのマシンを破損させてしまった。以降、時折輝きを放つも一貫性に欠け、チームのミスにも足を引っ張られて満足に結果を残せず。ついに最終戦を前に悪い知らせを受け取った。
 
 希望と失望が入り混じった角田の2025年シーズンを英国モータースポーツ専門サイト『THE RACE』は、「ローソンよりも高い競争力を示し、昨季終盤のセルジオ・ペレスとほぼ同じレベルにあった。最初の4回の週末で3度Q3に進出し、ポイントも獲得するなど、良い流れを作っていた」とポジティブに評価。そのうえで、やはり第6戦の"ミス"が分岐点になったとの見解を示した。

「あのクラッシュにで、角田が築いていた初期の勢いは完全に失われ、自信も揺らいだ。愚かなミスだった。以降の6戦での成績悪化は著しかった。平均グリッド順位は10.5位から16.3位へと急落し、3戦連続のQ1敗退もあった。クラッシュした車に搭載されていた新パーツの供給は限られており、アップデートの投入も常にフェルスタッペンより遅かった」
 
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角田の運命を大きく左右した「決定的なミス」