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ゴルフ

「不思議とボールがピンに…」初優勝を狙う黄金世代の吉本ひかる。“無心”で臨む決勝ラウンド

山西英希

2020.08.28

2日目を「68」で回り、単独2位に浮上した吉本ひかる。(C)Getty Images

2日目を「68」で回り、単独2位に浮上した吉本ひかる。(C)Getty Images

 国内女子ツアー第3戦「ニトリレディス」2日目、前日7位タイにつけていた黄金世代の吉本ひかるが5バーディ、1ボギーの68で回り、首位と1打差の単独2位に浮上。3日目は、自身にとって今季初の決勝ラウンドを最終組で迎えることになる。

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 昨年はKKT杯バンテリンレディスで単独2位、フジサンケイレディスクラシックで2位タイと、あと一歩のところで優勝に届かなかった吉本。それでも賞金ランキング28位となり、初シードを獲得して今季に臨んだ。当然のようにツアー初優勝を期待されたが、開幕戦のアース・モンダミンカップ、2戦目のNEC軽井沢72ゴルフトーナメントではどちらも予選落ちに。「パットが悪かったのが原因です」と不調の理由を語っていたが、それ以上にショットの調子がよくなかった。「欲が出て、余計な力が入りました」と、1戦目でグリーンをとらえたのは初日が12ホールで2日目が7ホール。2戦目は初日こそ15ホールだったが、2日目は11ホールとショットメーカーらしさが見られなかった。
 
 昨年はドライビングディスタンスが231・13ヤード(80位)ながらも、フェアウェイキープ率が76・2350パーセント(5位)、パーオン率が70・0935(30位)と、ショットの正確性でスコアを伸ばしてきた吉本。第2打で長い距離を残しても、ウッド系のクラブでピンをデッドに狙っていく技術や、中途半端な距離を合わせるのが大きな武器となっていた。それだけに、ショットの不調は大きな痛手となっていたが、今大会でようやく吉本らしさが戻ってきた。

 初日、2日目ともにグリーンを外したのはわずかに2回ずつ。パーオン率でいえば、なんと88・8889パーセントだ。「安全に攻めたら、不思議とボールがピンに寄っていくんです」と自身もビックリの好調さだ。ショットでプレーのリズムをつかんだことが功を奏したのか、2日目は9番パー5で6m、11番パー4で15メートルの長いバーディパットを沈めて見せた。
 

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