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ゴルフ

46位と後退した渋野日向子の“不調”の要因とは?攻めと守りの兼ね合いの中「集大成」を見せたい残り36ホール

山西英希

2020.10.10

2日目を2バーディ、7ボギーの「75」で回った渋野日向子。(C)Getty Images

2日目を2バーディ、7ボギーの「75」で回った渋野日向子。(C)Getty Images

 今季メジャー第3戦、LPGAツアー『KPMG全米女子プロゴルフ選手権』2日目、イーブンパーでスタートした渋野日向子は思うようにスコアを伸ばせず、2バーディ、7ボギーの75でホールアウト。通算5オーバーとし、前日の13位タイから首位と9打差の46位タイにまで順位を下げた。

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 前日あれほどよかったショットの面影が、この日の渋野にはほとんど見られなかった。単純に数字だけみても、フェアウェイキープの数は13ホールから9ホールに減り、パーオンの数も15ホールから10ホールに減った。それでいながらパット数は4パットをした初日と同じ33パットなのだから、スコアを落とすのも当然だろう。

 渋野によれば、前日はフォローをうまく利用したことでティショットの飛距離を稼ぎ、第2打で番手の大きいクラブを選択できていた。ところが、この日は風が強く吹かなかったぶん、ティショットの飛距離も伸びず、第2打では番手の小さなクラブを持たざるを得なかったという。そのため、ショットの精度が落ち、ピンに絡むショットを打てなかったというわけだが、果たしてそれだけが不調の理由だろうか。
 
 渋野はこの日ティショットの際にクラブから右手を離したのが3回あった。3番ウッドで打った13番パー4、ドライバーで打った15番パー4、そしてアイアンで打った8番パー3だ。13番では右のラフに曲げた結果、木がスタイミーとなり、一度フェアウェイに出したことでボギーにつながった。15番では右の深いラフに入れ、8番では左のラフにボールを入れてしまい、それぞれボギーを叩いている。前日どころか、米ツアーで参戦した3試合ではまず見られなかった現象だけに気になるところだ。

 基本、バランスよくスイングできていれば打ち終えた後にクラブから右手が離れることはない。逆に言えば、バランスが崩れていた証拠でもある。ただでさえ難しいコースセッティングなのに、2日目はピン位置を左右に振っていた。バーディを奪うにはフェアウェイをキープしたい、ピンそばにつけたいという気持ちがスイングを乱したのかもしれない。もしくは、メジャーという大舞台にもかかわらず、初日に上位に名を連ねたことで、気負い過ぎたのかもしれない。どちらにせよ、3日目のスタートを迎えるまでに修正は必要だろう。
 

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