先日行なわれたバレンシアGPでジョアン・ミル（チーム・スズキ・エクスター）がMotoGPクラスでの初タイトルを獲得したが、現地に応援へと訪れた家族やガールフレンドにも注目が集まっている。中でも美貌の母親アナ・マイラタさんはファッション界でスタイリスト、デザイナーとして活躍していることもあり、海外メディアで話題となっている。

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　テニスのラファエル・ナダルといったセレブリティーも顧客に持つアナさんは「ジョアンのレースには同行しない」と公言していたが、愛する長男が世界タイトルに王手をかけて臨んだ、地元スペインのサーキット・リカルド・トルモのレースだけは特別だったようで、普段は仕事に関係する投稿が多いインスタグラムにも息子が登場した。

「夢のために戦うほど、夢の実現に近づく……。あなたは幸せで成功した人生を築くために必要なものをすべて持っていますが、何よりも目標がありました。夢が叶い、輝く瞳を見た時、興奮せずにはいられませんでした。ピラミッドの頂点であるその夢は、粘り強さ、忍耐力、努力、そして長年の献身で築き上げてきました。簡単なことではなかったでしょうが、ジョニー、あなたはそれに値します!! あなたは特別な存在です」と綴っている。
  　これには「偉大な母！ 偉大なジョニー!!」「大切な言葉と大切な家族！ おめでとうございます!!」「素晴らしい抱擁!!!」「幸福、謙虚さ、そして優しさを伝える笑顔!! よくやったアナ！」「毎日食堂を通り過ぎていた少年がここまで行くと誰が思ったか！ 心からおめでとうございます!!!」といったコメントが寄せられている。

　また、同じマヨルカ島出身のモデルで２歳年上の恋人、アレハンドロ・ロペス・ガロさんは、イタリアの衛星放送番組に出演。やり取りの中でミルを“ビスコッティーノ（クッキー）”の愛称で呼んでいることが明らかになった。

　一方、父親のジョアン・シニアさんは「厳格さ、謙虚さなど、常に植え付けようとしてきた価値」が愛息を成功へと導いたと考えているようだ。

　ミルの強みは、走り、精神面の“一貫性”にあるとされる。生きていく上での価値観を育んでくれた父、自らも夢を実現した母、近くで見守ってくれるガールフレンドの存在が、もしかしたら世界選手権にフル参戦してわずか5年目、最高峰クラス2年目での戴冠を引き寄せたといえるのかもしれない。

文●甘利隆
著者プロフィール／東京造形大学デザイン科卒業。都内デザイン事務所、『サイクルサウンズ』編集部、広告代理店等を経てフリーランス。Twitter：ama_super