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マラソン・駅伝

箱根駅伝、勝負のカギは山上りの5区!1時間10分の壁を破り、新“山の神”誕生なるか?

生島淳

2020.12.31

前回5区で区間賞を取った東洋大の宮下隼人。写真:朝日新聞社

前回5区で区間賞を取った東洋大の宮下隼人。写真:朝日新聞社

 12月29日、箱根駅伝の区間エントリーが発表されたが、今回は多くの学校にチャンスがあると見られ、様々なキーワードが飛び交っている。

 大混戦。

 高速駅伝。

 スーパールーキー。

 1区から高速のサバイバルレースが展開されるという向きもあるが、連覇を狙う青山学院大の原晋監督は、冷静な見方をしている。

「今回は1区から4区まで、上位はかなり順位の変動があるんじゃないですか。ウチとしては先頭が見える位置でレースを進め、5区で主導権を握りたいですね」

 5区で有利にレースを進めようと考えているのは青学大だけではない。前回、5区の区間賞を獲得した宮下隼人を抱える東洋大の酒井俊幸監督も、「宮下までにいい位置でタスキを渡せれば」と往路での仕掛けを目論んでいる。

 2010年代は東洋大の柏原竜二や設楽啓太、日本体育大の服部翔太、青山学院大の神野大地ら、5区で区間賞を獲得した学校がそのまま総合優勝を手にするケースが多かった。「山を制する者が箱根を制す」という言葉がまさにピッタリだったわけだ。
 
 現在は20.8㎞に区間距離が短縮されたとはいえ、5区で2分、3分の差が一気に縮まり、逆転劇を生むことは十分にあり得る。

 現状の箱根駅伝の5区で、ひとつの目安となる記録がある。

 1時間09分だ。

 現在の区間記録は、前回に宮下がマークした1時間10分25秒。もしも、1時間09分台に突入できれば、挽回、主導権、ごぼう抜き、あるいは往路優勝といった言葉が飛び交うことになるだろう。
 

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