専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
マラソン・駅伝

箱根駅伝、勝負のカギは山上りの5区!1時間10分の壁を破り、新“山の神”誕生なるか?

生島淳

2020.12.31

 その候補者は誰か。山上りは経験値が重要な区間ということもあり、在学中の選手の前回記録を参考に考えてみる(他区間にエントリーされた選手は除く)。

1時間10分台
◎宮下隼人(東洋大) 1時間10分25秒
飯田貴之(青山学院大)1時間10分40秒

1時間11分台
鈴木聖人(明治大)  1時間11分49秒

1時間12分台
井手孝人 (神奈川大)1時間12分01秒
◎西田壮志(東海大) 1時間12分04秒
◎畝歩夢 (中央大) 1時間12分46秒
石川佳樹 (拓殖大) 1時間12分56秒

1時間13分台
真砂春希(順天堂大) 1時間13分51秒
吉田匠 (早稲田大) 1時間13分56秒
(◎印は、すでに5区にエントリーされている選手)
 
 新時代の「山の神」の第一候補は、やはり東洋大の宮下だろう。宮下は、

「区間賞を意識しすぎると取れない気がするので、5区を走るならば、前回の記録を上回ることが目標です」

 と話しており、気象条件、そして自身の状態次第では1時間9分台突入も夢ではないだろう。先行する学校があったとしても、宮下の力ならば2分差以内であれば先頭に出るチャンスは十分にある。

 また、楽しみなのは明大の鈴木と、東海大の西田である。

 鈴木は補欠に入っているが、よほどのことがなければ山を上ることになるだろう。経験を上積みした分、1時間10分台に記録を伸ばすことは十分に考えられる。1949年以来の総合優勝を狙う明大としては、4区までをうまくつなぎ、鈴木で一気に浮上したいところだろう。

 そして東海大の西田は、前回は1時間12分台だったが、前々回は1時間11分18秒の区間2位の好走を見せている。展開次第では1時間10分台への突入は現実的だろう。
 

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号