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アーモンドアイが納得の年度代表馬。クロノジェネシスの特別賞には拍手を送りたい

三好達彦

2021.01.11

アーモンドアイは、史上8頭目となる複数回の年度代表馬に輝いた写真:産経新聞社

アーモンドアイは、史上8頭目となる複数回の年度代表馬に輝いた写真:産経新聞社

 2020年度のJRA賞受賞馬選考委員会から6日、各賞が発表された。注目の年度代表馬には、史上初となる芝のGⅠ・9勝という偉業を成し遂げたアーモンドアイ(牝6歳/美浦・国枝栄厩舎)が選出された。注:馬齢の表記は今年のものに統一。

 JRA賞は記者クラブ所属の記者(クラブ所属歴3年以上、会友を含む)の投票によって決められるもので、3分の1以上の票を得た1位馬が受賞し、3分の1に達しなかった場合は選考委員会が授賞馬に関する審議を行う。2020年度の投票総数は283票だった。

 ともに無敗で三冠制覇を達成したコントレイル(牡4歳/栗東・矢作芳人厩舎)の最優秀3歳牡馬、デアリングタクト(牝4歳/栗東・杉山晴紀厩舎)の最優秀3歳牝馬授賞は満票で決定。281票を獲得して最優秀4歳以上牝馬に選出されたアーモンドアイを加え、この年にGⅠ・3勝を挙げた”3強”でタイトルを争ったが、次々と中央競馬の歴史に刻まれる記録を残し続けたアーモンドアイが、2位で44票のコントレイルらを抑え、史上8頭目となる複数回(2018年に次ぎ自身2度目)の年度代表馬に輝いた。やはり3頭が直接対決を果たして”史上最大の決戦”とまで呼ばれた天皇賞(秋)で年下の2頭を降したことが決め手となったのは間違いない。
 
 2006-2007年にディープインパクトが連続受賞し、2008年にアドマイヤムーンが選出されて以降、中央競馬の潮流は大きく変わった。2008-2009年のウオッカを皮切りに、ブエナビスタ、ジェンティルドンナ(2回)、リスグラシューと、牝馬が牡馬と互角以上の授賞馬を出している。アーモンドアイの2度目の授賞を聴いても、もう誰も驚かない。そんな時代になった…そんな思いを強くするような結果であった。

 チュウワウィザード(牡5歳/栗東・大久保龍志厩舎)が選ばれた最優秀ダートホース部門以外は極めて順当な結果となったが、その他に目を引いたのは、クロノジェネシス(牝5歳/栗東・斉藤崇史厩舎)が特別賞を受賞したことだ。
 

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