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モータースポーツ

F1ルーキー角田裕毅、今年2度目の走行テストで119周を走破!万全のデビューに向けて「休みはいらない」

THE DIGEST編集部

2021.02.04

角田はF1での経験不足を補うために、精力的にテスト走行に臨んでいる。(C)Getty Images

角田はF1での経験不足を補うために、精力的にテスト走行に臨んでいる。(C)Getty Images

 アルファタウリ・ホンダが今年2度目となる2日間のテストを実施。初日となる2月3日、今季F1にデビューする角田裕毅が119周を走行した。

 レギュレーション(2年前までの型であれば無制限で走行テストは許される)に従い、トロロッソ時代の2019年型マシン・STR14(カラーリングは2020年型と同様)を使用しての走行テストは、チームのファクトリーがあるファエンツァから車で1時間ほどの距離にあるアドリア海沿いの街、ミサノ・アドリアティコにあるミサノ・サーキットで行なわれた。

 同サーキットはF1では使用されていないが、MOTO GPにおけるサンマリノ・サーキットの会場であり、アルファタウリはフィルミングデー(プロモーション用動画の撮影)などで使用している1周約4kmの低速のテクニカルコースである。

 ルーキーゆえのハンデを克服するために、1月27、28日にもイモラ・サーキットでF1マシンに乗る機会を与えられた角田は、初日の走行を終えて、「課題をひとつひとつクリアしながら、シーズン開幕に向けて全ての要素を整えていきたいと思っています! 明日も頑張ります」とコメントしている。
 
 チームも走行中の動画などを公開して「今日は119周を走行。もう休む時間だ」と呼びかけると、角田が「休みはいらない」と返すなど、相変わらずの微笑ましいやりとりが見られた。

 本来、フィルミングデーと3月12~14日までの直前テストしか走行機会がないところを、貴重な機会を与えられ、最高峰レースへの挑戦に向けて着々と準備を進めている角田だが、昨年のF2での活躍が認められ、3日、日本モータースポーツ記者会(JMS)主催の、将来が期待されるドライバーに贈られる「JMSアワード」を受賞した。

 これに対し、彼は「たいへん光栄です。ありがとうございました。2016年に日本で四輪レースデビューしてから今日まで、大勢の皆さんに応援していただいたおかげで現在の自分があると思っています。今年はアルファタウリからF1に参戦しますが、そのことを胸に、力の限り戦います」と、喜びと感謝の意を表わした。

 なお、この表彰式には『特別賞』も設けられており、2020年にFIA世界耐久選手権のシリーズチャンピオンに輝いた小林可夢偉、そして2017年に続いて2度目のインディ500制覇を果たした佐藤琢磨という、2人の元F1ドライバーが受賞している。

 偉大な先輩とともに、勲章を手にした角田。F1での表彰台(いずれも3位)を達成した2人を上回る成績を挙げることが期待される20歳が、万全の準備を終えてデビューシーズンを迎えられることを願いたい。

構成●THE DIGEST編集部

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