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【きさらぎ賞】中京でのレースは”3強対決”の図式に。ヨーホーレイクはゲートインが鍵か?

三好達彦

2021.02.06

上がりの良さは実証済み。ゲートインが鍵となりそうなヨーホーレイク。写真:産経新聞社

上がりの良さは実証済み。ゲートインが鍵となりそうなヨーホーレイク。写真:産経新聞社

 例年は京都の芝1800mで行われるクラシックの登竜門、きさらぎ賞(GⅢ)。今年は京都競馬場の改修工事のため、中京の芝2000mに舞台を移しての開催となる。
 
 レースの勢力図は”3強対決”の図式になりそうだ。

 ディープインパクト産駒のヨーホーレイク(牡3歳/栗東・友道康夫厩舎)は、デビューから2連勝して臨んだホープフルステークス(GⅠ)で3着に健闘した。スタートで後手を踏みながら徐々にポジションを上げ、出走馬中で最速の上がりを記録しての入着で、勝ったダノンザキッドとの着差は0秒3。実績は間違いなく最上位だ。ゲートの遅さが気になるが、互角のスタートさえ切れれば上位争いは必至と見る。

 同じくディープインパクトの仔、ランドオブリバティ(牡3歳/美浦・鹿戸雄一厩舎)は、ホープフルステークスで2番人気という高評価を受けながら、4コーナーで逸走して競走中止と、思わぬかたちで支持を裏切った。口向きの悪さから外へ逃げる癖を持っていたとのことだが、調教での矯正に加え、ハミを特殊なものに変えるなどの懸命の対応で調教再審査を無事にクリア。ここが仕切り直しの一戦となる。デビュー2戦目の芙蓉ステークス(OP、中山・芝2000m)で2着に3馬身半差をつける圧勝を飾っているように、ポテンシャルの高さは折り紙付き。再起戦でどのようなレースを見せるか、大いに注目したい1頭だ。
 
 オルフェーヴル産駒のラーゴム(牡3歳/栗東・斉藤崇史厩舎)は、ステディな走りができるのが特長。アイビーステークス(L、東京・芝1800m)が3/4馬身差、京都2歳ステークス(GⅢ、京都・芝2000m)がクビ差と、ともに僅差の2着としている。ちなみに京都2歳ステークスを勝ったのは、のちにホープフルステークスで2着に入るオーソクレース(牡3歳/美浦・久保田貴士厩舎)で、そのことからも能力の高さが窺い知れる。約2カ月ぶりの実戦となるが、休養期間中に”あとワンパンチ”の瞬発力が加わっていれば勝ち馬になるだろう。

 この上位3頭に次ぐのが、ドゥラメンテ産駒の2頭だと見る。

 デビュー戦を快勝して、いきなり重賞に挑戦してくるのがダノンジェネラル(牡3歳/栗東・中内田充正厩舎)。2019年のセレクトセールにおいて1億5000万円(税別)という高値で落札された期待馬だ。新馬戦は超スローの流れとなったため着差は僅かだったが、レース中盤から徐々に位置を押し上げ、上がり33秒4の末脚を繰り出して差し切ったあたりに素質の高さがうかがえる。試金石となるこの一戦の結果次第ではクラシック戦線の有力馬として浮上することになる。

 朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ、阪神・芝1600m)を経て臨んでくるのがドゥラモンド(牡3歳/美浦・手塚貴久厩舎)だ。新馬戦(福島・芝1800m)、アスター賞(1勝クラス、中山・芝1600m)を連勝して参戦した朝日杯では、3カ月の休養明け(馬体重は前走比+10㎏)のうえ、スタートでの出遅れもあって7着に敗れたが、中間はじっくりと調整されて、手塚調教師は「何も心配はない」と巻き返しを期している。筆者は本馬を”特注”としたい。

文●三好達彦
 

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