専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
モータースポーツ

角田裕毅のチームメイトになるガスリーが、イモラでかぶったヘルメットをセナの家族に寄贈

甘利隆

2021.02.07

“アイルトン・セナ”トリビュートのヘルメットをかぶり、イモラに現れたガスリー。(C)Getty Images

“アイルトン・セナ”トリビュートのヘルメットをかぶり、イモラに現れたガスリー。(C)Getty Images

 黄色に緑と青のラインが入ったブラジル・カラーのヘルメット。そしてバイザーには“HONDA”の文字……。

 昨年のF1・第13戦エミリア・ロマーニャGPに“アイルトン・セナ”トリビュートのヘルメットをかぶり、ピエール・ガスリー(スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ)は現れた。

 2006年以来14年ぶりにF1が開催された、1994年にセナが天に召されたイモラ・サーキットでの“セナ”と“HONDA”の邂逅に、胸の高鳴りを抑えきれなかったファンも多かったのではないだろうか。

 角田裕毅のチームメイトになることで日本でも注目度が高まっているガスリーは、母国フランスの英雄、アラン・プロストではなく、セナを子どもの頃からアイドルとして敬愛していることを公言している。

 イモラでのレース前には「この特別なヘルメットで僕のアイドルの1人をしのびたい。伝説は決して忘れられない。ここでそれをすることが僕にとって重要なんだ」とコメントを残し、予選では自己最高位タイとなる4番手を獲得した。ちなみにF1初表彰台は、セナの故郷サンパウロで行なわれた2019年のブラジルGPだ。

【PHOTO】世界最高峰のカーレース、F1でしのぎを削るトップドライバーたち
 
 新型コロナウイルスに感染し、現在、自宅で療養するガスリーだが、イモラでかぶったヘルメットをセナの家族に寄贈。また、その1/2スケールのレプリカヘルメットを自身の公式オンラインショップで販売し、売り上げの一部をアイルトン・セナ財団に寄付する計画であることを表明した。

 レプリカヘルメット上部にはセナの肖像画イラストが入り、バイザーにはガスリーのサイン、またサイン入りカードも付属する。出荷開始はセナがタンブレロに散った5月からを予定しているという。

 自身のSNS(@PierreGASLY)に「セナ・ブランドと連携して、セナ財団のために資金を集めることを発表できるのをとても誇りに感じています。ブラジルの何百万人もの子どもたちや若者の教育をサポートする使命に貢献できることをうれしく思います」と思いを綴り、それに対して、アイルトン・セナの公式アカウントからは「Mercy!!!(フランス語でありがとう」と感謝の意を表している。

文●甘利隆
著者プロフィール/東京造形大学デザイン科卒業。都内デザイン事務所、『サイクルサウンズ』編集部、広告代理店等を経てフリーランス。Twitter:ama_super

【画像】ヘルメットのレプリカの収益金を、セナ財団へ寄付することを伝えるガスリーのツイート
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号