MotoGPクラス初戦での転倒により、2020年シーズン、ほぼ全レースを欠場することになってしまったマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)が、昨年の報酬をホンダに返還すると申し出たという情報が、マルケスの母国スペインのスポーツ専門メディア、『AS.com』から発信され、ヨーロッパ各国で大きな話題となっている。
【PHOTO】二輪の最高峰 MotoGPでしのぎを削るイケメンレーサーたち!
ちょうど1年前、マルケスはホンダとおよそ年俸1300万~1600万ユーロ(約16億5000万~20億3000万円)の2024年まで続く4年契約を締結したが、MotoGPの盟主は、自社のマシンで最高峰クラスのタイトルを6回獲得したマルケスの実績に敬意を表し、この提案を断ったとのことだ。
右上腕骨の3度目となる手術を12月はじめに受けたマルクスは、現在、懸命にリハビリに励んでいる。1回目の手術からの復帰を急ぎ、結果的にシーズン全体を棒に振ることになってしまったため、本人いわく「ステップ・バイ・ステップ」の姿勢で取り組んでいるようだ。
通常、骨癒合プロセスが完全に停止する偽関節症手術からの回復には6か月程度かかるとされ、シーズン最初からの出場が危ぶまれているが、マルケス本人は回復プロセスに自信を持っており、3月28日に決勝レースを迎える開幕戦のカタールGPへの出場について楽観的に捉えている。
ホンダは1月中旬に手術経過の診断を受けたことを公表。レアル・マドリードの選手などを執刀した経験を持つ、サミュエル・アントゥーニャ博士とイグナシオ・ロジャー・デ・オーニャ博士が率いる医療チームによると「抗生物質による治療を継続する必要があるが、骨の癒合状況は順調」だとされ、近日中にまた診断を受ける予定だ。
さすがに3月上旬にカタールで行われるプレシーズンテストは、KTMから移籍してきた新しいチームメイトのポル・エスパルガロやテストライダーのステファン・ブラドルらに任せることになるだろうが、ホンダ陣営の中での存在感は別格。ここ数日は2月22日のプレゼンテーションに向けての撮影などで忙しいようだが、大型契約の初年度となる2021年シーズン、怪我がしっかりと治れば昨年の欠場を忘れさせるような活躍をきっと見せてくれるだろう。
文●甘利隆
著者プロフィール/東京造形大学デザイン科卒業。都内デザイン事務所、『サイクルサウンズ』編集部、広告代理店等を経てフリーランス。Twitter:ama_super
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ちょうど1年前、マルケスはホンダとおよそ年俸1300万~1600万ユーロ(約16億5000万~20億3000万円)の2024年まで続く4年契約を締結したが、MotoGPの盟主は、自社のマシンで最高峰クラスのタイトルを6回獲得したマルケスの実績に敬意を表し、この提案を断ったとのことだ。
右上腕骨の3度目となる手術を12月はじめに受けたマルクスは、現在、懸命にリハビリに励んでいる。1回目の手術からの復帰を急ぎ、結果的にシーズン全体を棒に振ることになってしまったため、本人いわく「ステップ・バイ・ステップ」の姿勢で取り組んでいるようだ。
通常、骨癒合プロセスが完全に停止する偽関節症手術からの回復には6か月程度かかるとされ、シーズン最初からの出場が危ぶまれているが、マルケス本人は回復プロセスに自信を持っており、3月28日に決勝レースを迎える開幕戦のカタールGPへの出場について楽観的に捉えている。
ホンダは1月中旬に手術経過の診断を受けたことを公表。レアル・マドリードの選手などを執刀した経験を持つ、サミュエル・アントゥーニャ博士とイグナシオ・ロジャー・デ・オーニャ博士が率いる医療チームによると「抗生物質による治療を継続する必要があるが、骨の癒合状況は順調」だとされ、近日中にまた診断を受ける予定だ。
さすがに3月上旬にカタールで行われるプレシーズンテストは、KTMから移籍してきた新しいチームメイトのポル・エスパルガロやテストライダーのステファン・ブラドルらに任せることになるだろうが、ホンダ陣営の中での存在感は別格。ここ数日は2月22日のプレゼンテーションに向けての撮影などで忙しいようだが、大型契約の初年度となる2021年シーズン、怪我がしっかりと治れば昨年の欠場を忘れさせるような活躍をきっと見せてくれるだろう。
文●甘利隆
著者プロフィール/東京造形大学デザイン科卒業。都内デザイン事務所、『サイクルサウンズ』編集部、広告代理店等を経てフリーランス。Twitter:ama_super