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【中山記念】今週も堀厩舎が制するか? ヒシイグアスが6戦3勝のベスト舞台で重賞連覇を目指す!

三好達彦

2021.02.27

5歳馬のヒシイグアスは、中山で6戦3勝(2着1回)という戦績を誇る。写真:産経新聞社

5歳馬のヒシイグアスは、中山で6戦3勝(2着1回)という戦績を誇る。写真:産経新聞社

 2017年、大阪杯(阪神・芝2000m)がGⅠに昇格してから、金鯱賞(GⅡ、中京・芝2000m)とともに、そのステップレースとしての位置づけがはっきりとした中山記念(GⅡ、中山・芝1800m)。今年もビッグタイトルの奪取を目指して、各陣営は自信の精鋭を過去94回の歴史を持つ伝統レースに送り込んできた。では、その中から注目馬をピックアップしていこう。

 4歳馬、5歳馬の活躍が目立つ近年の中山記念だが、今年は特に5歳馬のメンツが充実している。

 3連勝で中山金杯(GⅢ、中山・芝2000m)を制し、昇竜の勢いを見せているのがヒシイグアス(牡5歳/美浦・堀宣行厩舎)。セリで1億円近い高値で落札されたことからも分かるように、早くから大きな期待をかけられていたが、3歳時はクラシック戦線には乗れず、4歳の昨年は2連続2着のあと、ようやく3勝目を挙げた。そして7か月の休養を経て復帰すると、11月のウェルカムステークス(3勝クラス)を快勝し、明けて1月5日の中山金杯を激しい競り合いの末、クビ差で勝利。ようやく重賞ウィナーの仲間入りを果たした。

 ここまで10戦のキャリアで走ったのは1800m、2000m戦のみで、中山では6戦3勝(2着1回)という戦績を残しているように、ここはベストな舞台。先週のフェブラリーステークス(GⅠ)をカフェファラオ(牡4歳)で制して名門の底力を見せた堀厩舎、先週までのリーディングの2位に付けている松山弘平騎手のコンビにも、さらに期待を膨らませるだけの魅力がある。
 
 京都2歳ステークス(GⅢ、京都・芝2000m)を勝ち、クラシックでも皐月賞で5着、日本ダービーで6着に入ったクラージュゲリエ(牡5歳/栗東・池江泰寿厩舎)。その後は爪の不安で休養し、昨秋は復帰2戦目のアンドロメダステークス(L、京都・芝2000m)で2着。今年1月の日経新春杯(GⅡ、芝2200m)では中団からじわじわと脚を伸ばして3着に健闘し、復活への足掛かりを掴んだ。

 本馬は週明けの時点では除外対象だったが、賞金上位馬の回避によって出走可能になった幸運があり、鞍上にフェブラリーステークスで今年最初のGⅠをゲットしたリーディングトップ、クリストフ・ルメール騎手を迎えたのも心強い。

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