クロノジェネシスら実力馬がドバイ国際競走に向かい、手薄になるのではないかと憂慮された大阪杯(G1、阪神・芝2000m)だが、2020年度の最優秀短距離馬であるグランアレグリア(牝5歳/美浦・藤沢和雄厩舎)の参戦によってムードは一変した。
昨年、無敗での三冠制覇を達成したコントレイル(牡4歳/栗東・矢作芳人厩舎)との直接対決が実現し、春季クラシックでコントレイルに対して連続2着したサリオス(牡4歳/美浦・堀宣行厩舎)も加わるとあって、ファンの注目度は高まる一方なのだ。
ここではこの3頭に絞って戦力を分析してみたい。
まず、本命視されるのは昨年9月の新馬戦から菊花賞まで7戦全勝で突き進み、三冠馬となったコントレイルだ。先行、まくり、追い込みと、自在性に富んだ脚質で展開に左右されない強さを見せ、東京スポーツ杯2歳ステークス(G3、東京・芝1800m)で1分44秒5という驚異的な走破タイムを記録しているように、同世代のなかでは図抜けたスピード能力を誇る。
唯一の敗戦は昨年のジャパンカップ。三冠馬3頭が直接対決するという日本の競馬史上に残るビッグマッチで、アーモンドアイの後塵を拝して2着となった一戦のみである。そのジャパンカップさえ、菊花賞の激戦で受けたダメージから体調が完全に戻り切らないなかでの好走だったのだから、コントレイルの三冠馬としての力量は存分に示したと言うべきである。
実戦はそのジャパンカップ以来、約4か月ぶりとなる。昨秋には同じく約4か月間の休養を経て参戦した神戸新聞杯を快勝しているように、ブランクは不安材料にならないだろう。
対抗馬となるのは、グランアレグリアか。昨年、高松宮記念こそハナ差の2着に敗れたが、以後は安田記念、スプリンターズステークス、マイルチャンピオンシップとG13連勝。短距離路線では異論の余地がないトップに君臨したわけだが、なかでも価値が高いのは安田記念で、アーモンドアイを2馬身半(0秒4差)も突き放して完勝したレースは圧巻だった。
距離こそ違うが、ジャパンカップでアーモンドアイに歯が立たなかったコントレイルに、グランアレリアはこの点で優っており、関係者の間では「グランアレグリアの強さは怪物級」と評する声さえある。
昨年、無敗での三冠制覇を達成したコントレイル(牡4歳/栗東・矢作芳人厩舎)との直接対決が実現し、春季クラシックでコントレイルに対して連続2着したサリオス(牡4歳/美浦・堀宣行厩舎)も加わるとあって、ファンの注目度は高まる一方なのだ。
ここではこの3頭に絞って戦力を分析してみたい。
まず、本命視されるのは昨年9月の新馬戦から菊花賞まで7戦全勝で突き進み、三冠馬となったコントレイルだ。先行、まくり、追い込みと、自在性に富んだ脚質で展開に左右されない強さを見せ、東京スポーツ杯2歳ステークス(G3、東京・芝1800m)で1分44秒5という驚異的な走破タイムを記録しているように、同世代のなかでは図抜けたスピード能力を誇る。
唯一の敗戦は昨年のジャパンカップ。三冠馬3頭が直接対決するという日本の競馬史上に残るビッグマッチで、アーモンドアイの後塵を拝して2着となった一戦のみである。そのジャパンカップさえ、菊花賞の激戦で受けたダメージから体調が完全に戻り切らないなかでの好走だったのだから、コントレイルの三冠馬としての力量は存分に示したと言うべきである。
実戦はそのジャパンカップ以来、約4か月ぶりとなる。昨秋には同じく約4か月間の休養を経て参戦した神戸新聞杯を快勝しているように、ブランクは不安材料にならないだろう。
対抗馬となるのは、グランアレグリアか。昨年、高松宮記念こそハナ差の2着に敗れたが、以後は安田記念、スプリンターズステークス、マイルチャンピオンシップとG13連勝。短距離路線では異論の余地がないトップに君臨したわけだが、なかでも価値が高いのは安田記念で、アーモンドアイを2馬身半(0秒4差)も突き放して完勝したレースは圧巻だった。
距離こそ違うが、ジャパンカップでアーモンドアイに歯が立たなかったコントレイルに、グランアレリアはこの点で優っており、関係者の間では「グランアレグリアの強さは怪物級」と評する声さえある。