昨年７月のスペインGPで負った右上腕骨骨折の影響により実戦から遠ざかっていたマルク・マルケス（レプソル・ホンダ・チーム）が、MotoGP・第３戦ポルトガルGPから復帰することが発表された。

　最終的なメディカルチェック後、４月16日のフリー走行に参加した場合、欠場の原因となった転倒から271日後のカムバックということになる。

　このニュースを受け、現役を引退した名ライダーやチームメイトから歓迎の声が上がっている。

　マルケスの母国、スペインに初めて最高峰クラスのタイトルをもたらしたアレックス・クリビーレは、アンバサダーを務める保険会社『AMV Seguros』を通して「マルク・マルケスは並外れたライダーであり、ホンダで速く走るのに時間はかからないだろう」と語った。

「マルクは非常に忍耐強く、体調を整えるため、宿題を完璧にこなしてきた。一日中、ハードワークし、今は最高の状態にある。最初は少しブランクを感じることになるだろうが、ポルトガルGPの２日目、わずか数周走る間には、きっとベストの状態になるだろう。マルケスの復帰で"ホンダは変わる"」
  　2015年にマルケスを下して王者に就いたホルヘ・ロレンソはSNS上で「マルクが戻ってきて、MotoGPは面白いことになる。彼は違った次元で競争することができる。ポルティマオでの活躍を期待しているよ！」と祝福。"ローマ皇帝"こと250ccクラスの４年連続チャンピオン、マックス・ビアッジも「良いニュース！」と反応した。

　ホンダのテストライダーで代役参戦を続けてきたステファン・ブラドルも「仲間のマルク、おめでとう!!!」とツイートし、母国ドイツの専門メディア『SPEED WEEK』には「日曜日、表彰台に上がったとしても僕は全く驚かない」とコメントしている。

　ある意味、最もその復帰を待ちわびていたのは、今年からのチームメイト、ポル・エスパルガロだろう。「マルクがピットに戻ってくることに興奮している。彼はMotoGPのお手本であり、一緒に仕事をすることで僕たちのレベルを上げることができる」と出迎える。