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角田裕毅、無線での「罵声」が海外メディアで話題。F1第2戦はトラブル続きで最後尾スタート

THE DIGEST編集部

2021.04.18

予選クラッシュ、FPで渋滞、速度違反…。角田のF1第2戦は苦戦が続いている。(C)Getty Images

 F1第2戦のエミリア・ロマーニャ・グランプリは4月18日に予選が行なわれ、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅はクラッシュでタイム計測ができず、決勝は最後尾からのスタートを余儀なくされることとなった。

 デビュー戦となった開幕戦バーレーンGPで9位入賞を果たしたこと、さらにプレシーズンに十分に走り込んだイモラでのレースということもあって、多大な期待を受けていた20歳の日本人だったが、バリアンテ・アルタへのオーバースピードでの突っ込みによってリアが流れたマシンをコントロールすることができなかった。

 予選後、角田は「クラッシュは僕のミスで、チームには申し訳なく思っています。シケインでプッシュし過ぎてコントロールを失いました。車のフィーリングは良く、ラップも速かったので残念です。1セットのタイヤでQ2に進めたでしょう」と反省するとともに、「明日はスタート時に雨の可能性があるので、何でも起こり得ます。後方からできる限りハードにプッシュしていきます。車はとても良い状態なので、気持ちを切り替えてレースに臨みます」と意気込みを語っている(チーム公式サイトより)。
 
 これに対し、アルファタウリのテクニカルディレクター、ジョディ・エギントンは「ユウキにとっては不運な予選となった。それまで良いラップを刻んでいたが、シケインでコントロールを失い、ウォールに当たって車がダメージを受けることとなった。これは、F1にデビューしたての若いドライバーには起こり得るものであり、彼は立ち直るだろう。一番大事なのは、ユウキが無事だったということだ」と擁護した。

 勝手知ったるコースということで自信を窺わせるコメントを残していた角田だが、やはりプレッシャーや力みがあったのか……、ホームGPの2日目は彼にとって良いものとはならなかった。

 また、この予選だけでなく、午前に行なわれたフリー走行でもトラフィックに引っ掛かって声を荒げ、またピットロードで制限速度(80km)を2.4km超過して300ユーロ(約3万7000円)の罰金を科せられるなど、この日はネガティブな事象が多かった。
 
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角田自身は「弱点」と捉えているが…