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「スラングも最初は面白かったが…」角田裕毅の“癖”に日本通ドライバーが苦言と忠告!「もっと気楽に取り組むべきだ」

THE DIGEST編集部

2021.04.22

角田が自身の弱点と捉える罵声や悪態について、厳しい見方も出てきているようだ。(C)Getty Images

 F1第2節のエミリア・ロマーニャ・グランプリでスクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は12位に終わり、デビュー戦から2レース連続のポイント獲得はならなかった。

 冬のプライベートテストなどで多くの周回を走り込んだイモラが舞台ということで、開幕戦バーレーンGP以上の成績が期待されたものの、フリー走行(FP)ではマシントラブルに見舞われ、予選ではオーバースピードでのスピンでタイムなし(→Q1敗退)。そして最後尾スタートとなった決勝ではポイント圏内まで順位を上げたものの、リスタート直後の無理な突っ込みでまたもスピンを喫し、上位進出のチャンスを自ら潰してしまった。

「自分自身に腹が立つ」と語った角田に対し、これまで賛辞を贈り続けていたレッドブルのヘルムート・マルコ顧問も「愚かなミスだった。速い車を持っており、素晴らしいラップを刻んでいたのに、無謀なドライビングで台無しにした。彼は傲慢だった」とかなり厳しいコメント。個別の面談でも注意を与えたようだが、「これ以上彼を小さくするわけにはいかないので(笑)」と、説教は最小限にとどめたと顧問は明かしている。
 
 さてこのGPでは、再び角田のある"癖"が話題となった。FP3でセルジオ・ペレス(レッドブル)にブロックされた際やトラフィックに引っ掛かった際、無線を通してスラングをまじえた罵声を発したのである。

 バーレーンGPでも見られたこの行為について、角田は心を乱すものであり、自身の「弱点」と捉えて、感情を抑えるよう心掛けていると以前に語っていたものだが、やはり瞬間的に"爆発"してしまうようであり、見る者もこれを面白がっている部分がある。しかし、オランダの専門メディア『RN365』のポッドキャストに出演したF1ジャーナリストと日本をよく知る現役WTCRドライバーが、これに苦言を呈した。

「スラングがよく出てくるね。最初は面白くて好きだったが、角田はいつも泣き言を言っている」と冗談まじりに語ったのは、同メディアの創設者であり、ジャーナリストとしても活動するルート・ディマーズ氏。一方、1996年に来日してF3、フォーミュラニッポン、GT選手権等に参戦し、現在もツーリングカーレースで活動するトム・コロネルは、より厳しく角田を評している。
 
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「彼の行為は少しばかり失礼なものだ」