専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
その他

天皇賞・春の出走馬を徹底分析! 注目はディープインパクト産駒の5歳馬2頭、激走期待の穴馬はいずれか

三好達彦

2021.05.01

“牝馬の時代”の一端を担う実力馬、カレンブーケドール。父はディープインパクトだ。写真:産経新聞社

“牝馬の時代”の一端を担う実力馬、カレンブーケドール。父はディープインパクトだ。写真:産経新聞社

 天皇賞(春)の出走予定馬分析、後編は3番手評価から激走の予感を漂わせる穴馬まで、ワイドレンジで見ていこう。
【PHOTOギャラリー】フランスが生んだ美しすぎる女性騎手、ミカエル・ミシェルの厳選フォトを一挙にお届け!

【3番手評価は?→カレンブーケドール、ワールドプレミア】

 印をつけるなら単穴(▲)、3番手グループとしてディープインパクト産駒の5歳馬2頭、カレンブーケドール(牝5歳/美浦・国枝栄厩舎)と、ワールドプレミア(牡5歳/栗東・友道康夫厩舎)をピックアップしたい。

 カレンブーケドールはいまだに2勝しか挙げておらず、重賞も未勝利。しかし、2019年のオークス、秋華賞、ジャパンカップと、3つのG1で僅差の2着に食い込んでおり、それぞれラヴズオンリーユー、クロノジェネシス、スワーヴリチャードというトップホースとつばぜり合いを演じてきた“牝馬の時代”の一端を担う実力馬だ。

 また、三冠馬3頭による“世紀の対決”と呼ばれた昨年のジャパンカップは4着だったが、彼女の前にいたのはアーモンドアイ、コントレイル、デアリングタクトという、上位人気の三冠馬3頭。しかも勝ち馬とは0秒2差、2着とはタイム差なしの接戦に持ち込んだのだから、今年のメンバーに入れば大いばりできる実績だと言っていい。

 今季の始動戦となった日経賞(G2)は勝ったウインマリリン(牝4歳/美浦・手塚貴久厩舎)より1kg重い斤量を背負いながらの2着と、ステップとしては上々の走りを披露。3200mの長丁場を走るのは初めてとなるが、タフな馬場状態でのレースでたびたび好走してきた豊富なスタミナも兼備しており、不安よりも期待のほうが大きい。
 
 G1ホースには失礼なのを承知で、一昨年の菊花賞馬ワールドプレミアも3番手評価とした。3000mのG1を制した馬だけに、春の天皇賞ならもっと強く推されても不思議ではない馬だが、いくらか割り引いての評価としたのは、菊花賞以降は勝利を挙げておらず、昨年も春は全休、秋もジャパンカップが6着、さらに有馬記念が5着と、“らしくない”競馬が続いていたからである。

 とはいえ、有馬記念のあとは順調に調整が進み、日経賞ではウインマリリン、カレンブーケドールに続いて僅差の3着で始動した。ようやく本来の姿を取り戻しつつあるようだ。今回は新たに福永祐一騎手を鞍上に迎えることになり、そのナビゲートでどのような新味を見せるのか、興味をそそられる。
 
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号