F1第3戦のポルトガル・グランプリは5月2日(現地時間)に決勝レースが行なわれ、ルーキーの中ではスクーデリア・アルファタウリの角田裕毅が15位で最高位、ハースのミック・シューマッハーは17位、ニキータ・マゼピンは完走19台中の最下位に終わっている。
開幕戦バーレーンGP以来、この順番に変わりはないが、今回、最も満足感を得たのはミックだったことは間違いない。"皇帝"ミハエルの息子はGP閉幕後、「厳しいレースであり、追い越しが難しかった。前の車に近づくとすぐにタイヤがダメになり、全てが難しくなった」と語ったものの、その後は以下のように続けている。
「ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)を抜いた後はペースを上げられた。もし、もっと早く彼の前に出ていれば、ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)にも追いつけたと思う。今日はとても良いレースができた」
イタリアの専門メディア『MOTORIONLINE』は「エクセレントなパフォーマンス」とミックのレースを評し、「ハースのドイツ人ドライバーは、チームメイトに1分以上のタイム差をつけて勝利した。さらに、昨季のF2王者はマゼピンとの間にラティフィを"挟み込む"ことにも成功し、満足感を得られた。あの車で得た今回の結果は、非常に尊敬すべきものだと言える」と称賛した。
また、英国の専門メディア『THE RACE』は「ポルトガルGPの勝者と敗者」という記事の中でミックを、ルイス・ハミルトン(メルセデス)、ランド・ノリス(マクラーレン)、アルピーヌ&フェルナンド・アロンソとともに「勝者」に分類。寸評では、以下のように綴っている。
「17位という結果はあまり良くないように思えるかもしれないが、彼は素晴らしいレースを展開し、後半にラティフィを捉えた。バーレーンではスピンし、イモラではセーフティーカー出動時にクラッシュを喫した彼にとっては初のクリーンレースであり、チームメイトのマゼピンに対しても明確な優位性を示し、良い結果を収めた」
ここまで、角田が鮮烈なデビューを飾り、マゼピンがドライビングや素行の問題で注目を浴びたことで、昨季のF2王者でありながら、最も地味な存在となっていたミック。各カテゴリーを制してきたエリートは、後方を走る現状は「拷問のようだ」とネガティブに語っていたが、関係者からは着実に進歩を遂げているとの評価も多く聞かれるのも事実だ。
ファンの間でも、今GPのパフォーマンスについては「素晴らしいレース」「今季初の追い抜き!」「彼のドライビングには感銘を受けた」「ドライバーとしての成熟度の高さを感じさせた」などと称賛の声が多く寄せられている。また「優れたパッケージを持っている角田よりもうまくやっている」「ミックが最も遅い車に乗っていることを忘れてはいけない」といった、同じルーキーのライバルを意識した意見も、SNSでは多々見受けられた。
これまでのカテゴリーでも、1年目で学習し、2年目で結果を残すというスタイルで最高峰レースまで到達してきたミック。王者のDNAを受け継いでいる22歳が今後、どれほどの進化を遂げていくかにも注目していきたい。
構成●THE DIGEST編集部
【関連動画】ポルトガルGPは無念のリタイア…フロントウイングが吹っ飛んだライコネンの接触シーン
開幕戦バーレーンGP以来、この順番に変わりはないが、今回、最も満足感を得たのはミックだったことは間違いない。"皇帝"ミハエルの息子はGP閉幕後、「厳しいレースであり、追い越しが難しかった。前の車に近づくとすぐにタイヤがダメになり、全てが難しくなった」と語ったものの、その後は以下のように続けている。
「ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)を抜いた後はペースを上げられた。もし、もっと早く彼の前に出ていれば、ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)にも追いつけたと思う。今日はとても良いレースができた」
イタリアの専門メディア『MOTORIONLINE』は「エクセレントなパフォーマンス」とミックのレースを評し、「ハースのドイツ人ドライバーは、チームメイトに1分以上のタイム差をつけて勝利した。さらに、昨季のF2王者はマゼピンとの間にラティフィを"挟み込む"ことにも成功し、満足感を得られた。あの車で得た今回の結果は、非常に尊敬すべきものだと言える」と称賛した。
また、英国の専門メディア『THE RACE』は「ポルトガルGPの勝者と敗者」という記事の中でミックを、ルイス・ハミルトン(メルセデス)、ランド・ノリス(マクラーレン)、アルピーヌ&フェルナンド・アロンソとともに「勝者」に分類。寸評では、以下のように綴っている。
「17位という結果はあまり良くないように思えるかもしれないが、彼は素晴らしいレースを展開し、後半にラティフィを捉えた。バーレーンではスピンし、イモラではセーフティーカー出動時にクラッシュを喫した彼にとっては初のクリーンレースであり、チームメイトのマゼピンに対しても明確な優位性を示し、良い結果を収めた」
ここまで、角田が鮮烈なデビューを飾り、マゼピンがドライビングや素行の問題で注目を浴びたことで、昨季のF2王者でありながら、最も地味な存在となっていたミック。各カテゴリーを制してきたエリートは、後方を走る現状は「拷問のようだ」とネガティブに語っていたが、関係者からは着実に進歩を遂げているとの評価も多く聞かれるのも事実だ。
ファンの間でも、今GPのパフォーマンスについては「素晴らしいレース」「今季初の追い抜き!」「彼のドライビングには感銘を受けた」「ドライバーとしての成熟度の高さを感じさせた」などと称賛の声が多く寄せられている。また「優れたパッケージを持っている角田よりもうまくやっている」「ミックが最も遅い車に乗っていることを忘れてはいけない」といった、同じルーキーのライバルを意識した意見も、SNSでは多々見受けられた。
これまでのカテゴリーでも、1年目で学習し、2年目で結果を残すというスタイルで最高峰レースまで到達してきたミック。王者のDNAを受け継いでいる22歳が今後、どれほどの進化を遂げていくかにも注目していきたい。
構成●THE DIGEST編集部
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