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格闘技・プロレス

リングに雀卓!? まさかの“三人麻雀デスマッチ”TORUが見た藤原秀旺の脅威「軽い気持ちで名前出しちゃいけなかった…」【TTT】

萩原孝弘

2021.05.09

リング上で雀卓が展開された異例のデスマッチにTORUが臨んだ。

リング上で雀卓が展開された異例のデスマッチにTORUが臨んだ。

 5月8日、“インディー統一”を掲げるプロレス団体TTT(TOTAL TRIUMPH TEAM)のイベント「ATTACK5」が新木場で行なわれた。緊急事態宣言下での開催も、140人の上限いっぱいの観客が詰め寄せ完売御礼の札止めとなった。

「TTT認定インディー統一無差別級王座、初代王者のチャンスがあって、俺が立候補せんわけにはいかんやろ」。前大会時に“エース”のTORUはリングの上で宣言した。

 この言葉を堂々と発せられるようになるまでに、エースと呼ばれてきた男は、今までと異なるアプローチを歩んできた。

 昨年6月の右肩脱臼を克服し、今年1月に復帰を果たした日。TTTのメインイベントのリングでは、故障中のTORUに代わり団体を引っ張っていた佐山駿介が、CCWのベルトを奪取していた。「その時、素直に今の段階では佐山がメインイベンターだなと思ったし、自分は復帰したばかりで列の一番後ろ」だと現実を直視させられた。
 
 だが、同時に「逆に自分は好きなようにできるやんと。エースと呼ばれてた頃には歩めなかった路線も今なら歩める」とポジティブに捉え、「シングルプレイヤー寄りだった自分がタッグ路線に進出することで、TTTのリングでは見せることのなかった闘い方、また組むことで滝澤をも育成していきたい」とタッグチーム“T-odds”を結成。また春からはダブプロレス『BREAK ON THROUGH』トーナメント、天龍プロジェクトへのレギュラー参戦などを経て、試合勘、そして何より大切な“自信”を取り戻した。

 この時だった。TTT認定インディー統一無差別級選手権王座の新設が発表されると、TORUは即座に反応して、先述のリング上での宣言へとつながった。「所属団体に新タイトルが設立されて初代王者に名を刻むチャンスがある。これを逃すわけにはいかんやろと」と不敵に笑う男は、こう語る。

「いろんなベルトを手にしてきたけど"初代王者"になったことはないし、この先そんなチャンスも滅多にない。噂によると世界的に有名なメーカーが製作したベルトみたいなんで、ベルトマニアとしても手に入れたい」
 
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