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モータースポーツ

角田裕毅にモナコの洗礼…“ウォールキス”で「貴重な時間」を失う。F1公式サイトは「最初の体験への困難なスタート」

THE DIGEST編集部

2021.05.21

FP2で右リアをガードレールに当てて走行不能に。角田は初体験のモナコで苦しい出だしとなった。(C)Getty Images

FP2で右リアをガードレールに当てて走行不能に。角田は初体験のモナコで苦しい出だしとなった。(C)Getty Images

 F1第5戦のモナコ・グランプリが開幕し、5月20日には午前午後で2度のフリー走行(FP)が行なわれた。

 スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は、ポルトガルGP同様に全ドライバーの中で唯一モナコでの走行経験がないというハンデを背負うものの、「マカオでの(市街地レースの)経験を活かす」と前向きに抱負を語った通り、FP1では39周を走って9番手となる1分13秒746を計測する好スタートを切った。

 しかし、午後のFP2では11周の周回を重ねた後、最終セクションのプールシケイン出口で右リアがガードレールに接触し、以降はコースに出ることができず。ベストタイムは最下位の1分14秒829に終わった。チームはSNSで「わずかなミスでも大きな報いを受けることになるコースで、角田はウォールを“磨いて”セッションを終えた」と伝えている。

 初日を終えた後、角田はチームの公式サイトを通して、「残念ながら、今日の2回目のセッションは早々に終わってしまいました。強くプッシュしたわけではないのに、ターンの終わりにグリップを失い、ウォールにヒットしてしまいました」と、アクシデント時の状況を明かした。
 
 戦前に「FPで多くの周回を重ね、チームに多くのフィードバックを提供することが大事」と語っていただけに、何とも残念な“強制終了”となってしまったが、彼は気持ちを切り替えているようだ。

「これがレースの準備にどの程度影響するかは分かりません。走行機会を失うのは理想的なことではありませんが、土曜日に向けて2セットのソフトタイヤを残しており、最悪ということでもありません。次のセッションのため、さらに準備をして全力を尽くしたいと思います」

 F1公式サイトでは、「デグラデーションと突風によってターン15と16の間でリアのグリップを失った」とより詳しく説明し、「世界の終わりではありません」とポジティブに語った21歳のルーキー。一方、チームのチーフレースエンジニア、ジョナサン・エッドルスは「残念ながらサスペンションにダメージを負ってしまい、修理のためにユウキの1日は終わった。予選に向けて後れを取ることになったが、最善の準備をするつもりだ」とのコメントを残している。
 
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