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「5年間つらい時間の方が多かった」男子柔道81キロ級・永瀬貴規がケガを乗り越えて悲願の金メダル!【東京五輪】

THE DIGEST編集部

2021.07.27

金メダルを獲得した永瀬貴規(右)と銀メダルのモラエイ。(C)Getty Images

金メダルを獲得した永瀬貴規(右)と銀メダルのモラエイ。(C)Getty Images

 7月27日、日本武道館にて行なわれた東京オリンピック柔道で、男子81キロ級の永瀬貴規(旭化成)が決勝戦でサイード・モラエイ(モンゴル)と対戦。延長戦の末に2016年のリオデジャネイロ五輪の銅メダルを越える、金メダルを獲得した。

 16年銅メダリストの永瀬は、17年に右ヒザのじん帯を痛め、そこから復活。準決勝では世界ランク1位のマティアス・カス(ベルギー)と対戦し、延長戦の末に、背負い投げで技ありを奪い決勝進出を決めた。

 決勝の相手のモラエイは元イランの選手。2019年世界柔道選手権で国から政治的な問題で試合放棄を求められたことを明かし、その後に亡命。東京五輪にはモンゴル代表として出場が可能になった。

 強い思いで金メダルを目指す2人の戦いは、延長戦へと投入。永瀬が足車で技ありを取り、悲願の金メダルを達成した。挨拶をした後、畳の上で永瀬はモラエイの手を取り、2人で両手を上げてお互いの健闘を称え合った。
 
 試合後のインタビューでは、「前回のオリンピックで悔しい思いをして、それから5年間つらい時間の方が多かったんですが、このためにやってきてよかったと思います」と、この5年間を振り返った。

 5試合の内、4試合が延長戦で決まる、我慢強い戦いになったことについては、「僕の長所は気持ちで折れずに最後まで攻め抜く姿勢だと思うので、今大会はそれを生かせてよかったと思います」。

 最後に金メダルを取れたことについて、「本当に自分1人では絶対に取れなかった金メダルだと思うので、たくさんの方に支えられえて感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました」と謝辞を述べて締めくくった。

 これで男子柔道は4日連続で金メダルの栄冠を手にした。これからもメダル獲得に期待がかかる。

構成●THE DIGEST編集部

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