８月４日に行なわれた、東京五輪卓球競技の男子団体戦準決勝で日本（水谷隼、張本智和、丹羽孝希）は、ドイツ（パトリック・フランツィスカ、ティモ・ボル、ドミトリー・オフチャロフ）とのライバル対決に死闘の末に２－３で敗れた。

　残念ながら２大会連続の決勝進出はならなかった。試合後、丹羽は第１試合のダブルスについて「１、２ゲーム目は全然駄目だったんですけど、３、４ゲーム目は何とか取れて、最後のゲームも５－５くらいまではいったんですけど、そこで勝ち切れなかったのが痛かったです」と反省。そして「自分の試合が（勝負のなかで）最も重要でした。自分が１勝でもできていれば、試合に勝てたと思います」と悔やんだ。

　また、水谷も「ダブルスとシングルスのどちらもチャンスがあるなかで、勝ち切れなかったのが本当に悔しいですし、日本としては張本が２点取ってくれて、理想的な展開だったんですけど、自分が１点取れなかったのが申し訳ない気持ちでいっぱいです」とコメント。そして張本については「難しい状況のなか、チームに２勝をもたらしてくれた」と若きエースを称賛した。
  　その張本は、２勝できたことについて「自分だけでは勝てなかったと思います」と切り出し、「コーチに励まされ、またダブルスの試合にも（２人の頑張りに）勇気づけられました。チームのみんなに助けてもらって勝てた２試合でした」と、チームで掴み取った２勝であることを強調した。

　８月６日には、韓国との３位決定戦が待ち受けている。次戦に向けて丹羽は「まだちょっと切り替えられないんですけど、明日１日休みがあるので、そこで切り替えたいと思います」とコメント。水谷は「泣いても笑っても最後の一戦なので、すべての力を出し尽くしたいです」と話し、「張本が２勝してくれると信じているので、残りの１勝ができるように頑張りたいです」と必勝を誓った。

　そして「2018年の（スウェーデンでの）世界選手権で韓国に負けたのは、自分が試合に負けたからでもあります。明日は気持ちをリセットして、（銅メダルを）獲得できるように頑張りたいです」と話し、３年前の雪辱を誓った張本。何としても３位決定戦で韓国を破り、３大会連続のメダルを手にしてほしいところだ。

構成●THE DIGEST編集部

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