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伊藤美誠を中国卓球協会会長が称賛!「彼女の台頭で日本女子史上最強のチームが出来上がった」【東京五輪】

THE DIGEST編集部

2021.08.08

仮想選手を作ってまで中国が警戒した伊藤。そんな彼女を劉氏が称賛した。(C)Getty Images

仮想選手を作ってまで中国が警戒した伊藤。そんな彼女を劉氏が称賛した。(C)Getty Images

 東京オリンピックでも、卓球競技ではやはり中国人選手の活躍が目立った。団体戦とシングルスは、男女とも中国勢が金、銀を独占。この大会だけで計7個ものメダルを持ち帰り、“卓球王国”の実力を改めて世界中に示してみせた。

 そんななかで唯一、中国勢の牙城を崩したのが、混合ダブルスにおける日本の水谷隼/伊藤美誠ペアだ。2人は同種目決勝で許昕/劉詩雯ペアをゲームカウント4-3の死闘の末に破り、見事に金メダルを獲得。しかしその伊藤も、シングルス準決勝(ゲームカウント0-4)、そして団体戦(同1-3)と、2度も孫穎莎の前に敗北を喫した。

 なぜ伊藤は孫に完敗を喫してしまったのか。その理由を、中国卓球協会の会長を務める劉国梁氏が、8月7日に放送された中国の番組『冠军之家(チャンピオンの家)』で明かしている。
 
「伊藤に勝つことができたのは、しっかりと“伊藤対策”を立てたからだ。オリンピックが始まる前、私たちはいくつかの強化試合を行なった。そこで(孫が)張瑞に負けてしまったが、もう一度戦ったなかで、私たちは新たな発見や突破口を見出した。これらが(孫の)新しい戦術となり、システムに新たな試みと大きな変化が生まれたんだ。それが最大の収穫だよ」

 この劉氏の発言に出てくる張瑞という選手は、中国が“仮想・伊藤美誠”として立てたプレーヤーだ。張に対し、孫は強化試合で1度敗れてしまうのだが、その後も戦うなかで打開策を見出し、それが今大会の勝利につながったというわけだ。
 
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