今週末のF１第19戦ブラジル・グランプリ開幕に向けて、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅が意気込みを語っている。

　３週連続開催の初戦となった先週のメキシコGPでは、初日のフリー走行から好パフォーマンスを発揮。予選では３戦連続のQ３進出を果たして９番手につけ、パワーユニット交換によるグリッド降格で17番手スタートとなるも、ポイント獲得が期待されるほどだった。しかし、オープニングラップの最初のコーナーでの混乱の中でエステバン・オコンと接触、今季３度目のリタイヤ（イタリアGPは出走せず）となった。

　角田はチームの公式サイトで先週末を、「１周目すら走る切ることができませんでしたが、それまでのパフォーマンスは今季最高のもののひとつだったと思っています。３戦連続で予選Q３に進み、週末を通してペースも良く、全体的に自信を持てました。とても情熱的なファンを見られるなど、素晴らしい経験ができたので、（決勝はリタイヤだったとはいえ）僕にとっての初のメキシコで失望を味わうことはありませんでした」と、ポジティブに振り返っており、さらに今回も初体験となるブラジルGPについても以下のように言及している。
  「僕らは今、サンパウロにいます。ブラジルも、僕にとっては初めてです。ここのコース（インテルラゴス）でのドライビングが初めてということの他に、今回はスプリント予選も実施されます。つまり、予選前にコースを学ぶための機会が１時間のフリー走行しかないということです。しかし、僕らはこの方式を数回やってきたし、経験を積んで車に自信もあるので、何が起こるか分かっているし、それに対処する最適な方法も心得ています」

　このように自信も窺わせたルーキーに現地専門メディアも注目し、イタリアのモータースポーツ専門サイト『MOTORIONLINE』は「メキシコでのリタイヤの後、ツノダは再びポイント争いに復帰することを望んでいる。AT02で説得力のある結果を残し、アルピーヌとのコンストラクターズランキング５位争いを展開するアルファタウリに対して重要な貢献度を示すことが目標だ」と報じている。