現地時間12月11日、F１最終戦アブダビ・グランプリの予選が行なわれ、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は３戦連続の８番手で終了。ついに今季、初めてチームメイトのピエール・ガスリーを予選で上回ってみせた。

【画像】「全体的に良い予選でした！」ガスリーを下した角田が感想をツイート

　初日のフリー走行から好パフォーマンスを発揮したルーキーは、２日目のフリー走行３回目でも22周を周回し、全体の６番手となる１分24秒223のベストタイムを計測する。そして迎えた予選では、Q１を５番手のタイムで難なく通過し、Q２もミディアムタイヤで８番手につけて通過。一方のガスリーは12番手で脱落となった。

　さらに、Q３では最初のアタックで素晴らしいラップ（１分23秒011→６番手に相当）を刻み、自己最高グリッド達成かと思われたなか、最終コーナーのトラックリミットで記録抹消。最終アタックは１分23秒022に止まった。

　しかし、安定したパフォーマンスを披露したほか、トップ10ではメルセデス勢以外で唯一、ミディアムタイヤで決勝をスタートできるというアドバンテージを勝ち取るなど、レースに向けて大いに期待を持たせる２日目となった。
  　予選終了後、角田は自身のSNSに日本語で「P８。最後悔しい形で終わってしまいましたが全体的に良い予選でした！」、英語で「Q３は悔しかったですが、全体的にはハッピーであり、今季最高の予選となりました」と投稿。チームの公式サイトでも“少しの悔しさと大きな満足感”を示している。

「ここまで良い週末を過ごせていますが、今日に関してはもちろん、少しフラストレーションが残りました。Q３のアタックラップではトウを使わなくても良いタイムを出せていたのに、トラックリミットでタイム抹消となってしまったからです。ただ、この週末で自信を取り戻すことができ、それが走りにも表われていると思います。バーレーンでの開幕戦以来、最も自信が持てる週末であり、とてもポジティブなことです。

Q２で記録したラップには、とても満足しています。明日の決勝はミディアムタイヤからのスタートとなり、良い選択ができたと思います。予選でも力強さが見られ、シーズンを良い形で締めくくるのに相応しい方向へ進めているので、明日の本番は全てをうまくまとめていく必要があります」