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モータースポーツ

「より速い車で、より良い仕事を――」飛躍を遂げたガスリーは「ステップアップ」を希望! 今季終了時に空くシートは!?

THE DIGEST編集部

2022.01.14

角田(右)とアルファタウリを支えたガスリー。個人で見ても大きく成長を遂げた25歳の去就が注目を集めている。(C)Getty Images

角田(右)とアルファタウリを支えたガスリー。個人で見ても大きく成長を遂げた25歳の去就が注目を集めている。(C)Getty Images

 アルファタウリは、昨季のF1世界選手権で142ポイントを獲得。アルピーヌにわずか13ポイント差で及ばず、目標としていたコンストラクターズ・ランキング5位には届かなかった。だが、トロロッソ時代を含めてポイント数ではチーム史上最高の成績を残した。

 総ポイント数の8割近くをひとりで稼ぎ出したのが、フランス人ドライバーのピエール・ガスリーだ。5年目(フル参戦では4年目)を迎えた25歳は、同僚となった角田裕毅が浮き沈みの激しいルーキーシーズンを送る傍らで、安定したパフォーマンスを披露。予選ではライバルたちを抑えて幾度もトップ5入りを果たし、レースでは22戦中15戦で入賞し、アゼルバイジャン・グランプリでは激しいバトルを制して3位表彰台も勝ち取った。

 あらゆるメディアから、最も飛躍を遂げたドライバーのひとりに挙げられたガスリーには、当然ながら新シーズンでも高い期待が寄せられているが、新レギュレーションの施行によって昨季の戦力分布が変化するのかどうかが定かではないなど、不確定要素は多い。

 しかし、彼はそれをチャンスと捉え、「非常に楽しみにしている。もちろん、他のチームにもチャンスがあることは分かっている。良いことも、悪いことも何でも起こり得ることも」と語っている(ドイツの自動車専門メディア『Auto Motor und Sport』より)。

 また、「これまでの車の状況を見るにつけ、とても前向きな気持ちになっている。バルセロナでの最初の合同テスト(2月23日から25日まで実施予定)が本当に楽しみだ。かつてのブラウンGPのような驚きがあればいいと思っている」と、2008年限りで撤退したホンダの後身チームとして翌年に誕生し、苦戦が予想されながらも、春の合同テストから好調を維持し、その勢いのままチャンピオンシップを制してしまったケースの再現を願った。

 そんな25歳は、2022年でアルファタウリとの契約が満了するため、去就が早くも注目を集めている。本人はキャリアのステップアップを望んでおり、「そのチャンスは必ず訪れるだろう。F1では全てが非常に速く動くので、現時点では何も心配していない」とコメント。とはいえ、「そういったことを考える適切なタイミングがいつなのかは、そのうち分かると思う。今は新シーズンに向けて自分のパフォーマンスに集中し、ベストを尽くしたい」とも語る。
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