間もなくF1での2シーズン目に向けて始動することになる角田裕毅。アップダウンに富んだルーキーイヤーを経て得た自信と経験を武器に、真価を問われる1年に臨むことになる21歳の日本人ドライバーには、世界中から注目が注がれている。
【動画】自己最高の4位フィニッシュを飾った角田裕毅のオンボードカメラ映像
多くの海外メディアも角田を取り上げており、昨季については「期待に応えたとは言えないが、今後に向けて可能性を示した」といった見方を示しているところが大多数であり、2年目のシーズンについてはF1に留まれるかどうかの分岐点となると見ているようだ。
アメリカの自動車専門誌『ROAD & TRACK』は各ドライバーの2022年を予測する記事の中で、角田については「安定し、より一貫したパフォーマンスを発揮できる能力を備えたドライバーであることを証明するのに十分な時間がある」とポジティブな展望を示している。
同メディアは彼の昨季について、「ほとんどの若いルーキーたちがそうであるように、ツノダは経験あるチームメイトについていくのに苦労した。ピエール・ガスリー(110点)の3分の1以下(32点)のポイント獲得に止まり、予選では平均で0.5秒差をつけられた」とかなり厳しく振り返る。
しかし、来る2022シーズンに向けては「ガスリーを捕らえることはできないかもしれないが、F1での1年の経験は、ツノダがギャップを埋めるのに大いに役立つだろう。彼はまだ21歳とグリッド上での最年少ドライバーである。下部カテゴリー(F3、F2)で過ごした時間の少なさを考えると、この年齢でトップカテゴリーのシートに座った時間は、彼のキャリアにとっても非常に有利なものとなるだろう」と楽観的だ。
また同メディアは、ジョージ・ラッセル(F1デビュー時のチームはウィリアムズ)、シャルル・ルクレール(同ザウバー)、ミック・シューマッハー(同ハース)といったドライバーとは異なり、角田がルーキーイヤーで早くも強いプレッシャーを受けながら、実績と経験のあるチームメイトとの対決を強いられたことが、彼を苦しめた一方で、後に成功するための多くのチャンスを与えると主張し、「新シーズンも同じ環境で1年を過ごすことにより、F1キャリア構築に向けてしっかりとした足場を固めるだろう」と予想した。
新たなレギュレーションが施行される中で、アルファタウリが適応に苦労して車のポテンシャルを落とすようなことがなければ、角田には昨季クリアすることができなかった「安定してポイントを獲得し続ける」という課題が再度つきつけられると指摘する同メディアだが、昨季最終戦のアブダビ・グランプリで4位入賞を飾った日本人の可能性を認め、表彰台もあり得るとし、「シーズン前半でそれを達成できれば、あらゆる周囲からの疑問を払拭できる」とも綴っている。
アルファタウリのフランツ・トスト代表も、2年目の日本人に対して「最初は熟していない果実をかじる必要がある。しかし、ユウキは経験を積むにつれてより多くのポイントを獲得するだろう。2022年に収穫が得られると信じている」(専門メディア『RN365』より)と期待を寄せているが、これらに対して角田はどのようなパフォーマンスと結果で応えるのか。シーズンの開幕が待ち遠しい。
構成●THE DIGEST編集部
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同メディアは彼の昨季について、「ほとんどの若いルーキーたちがそうであるように、ツノダは経験あるチームメイトについていくのに苦労した。ピエール・ガスリー(110点)の3分の1以下(32点)のポイント獲得に止まり、予選では平均で0.5秒差をつけられた」とかなり厳しく振り返る。
しかし、来る2022シーズンに向けては「ガスリーを捕らえることはできないかもしれないが、F1での1年の経験は、ツノダがギャップを埋めるのに大いに役立つだろう。彼はまだ21歳とグリッド上での最年少ドライバーである。下部カテゴリー(F3、F2)で過ごした時間の少なさを考えると、この年齢でトップカテゴリーのシートに座った時間は、彼のキャリアにとっても非常に有利なものとなるだろう」と楽観的だ。
また同メディアは、ジョージ・ラッセル(F1デビュー時のチームはウィリアムズ)、シャルル・ルクレール(同ザウバー)、ミック・シューマッハー(同ハース)といったドライバーとは異なり、角田がルーキーイヤーで早くも強いプレッシャーを受けながら、実績と経験のあるチームメイトとの対決を強いられたことが、彼を苦しめた一方で、後に成功するための多くのチャンスを与えると主張し、「新シーズンも同じ環境で1年を過ごすことにより、F1キャリア構築に向けてしっかりとした足場を固めるだろう」と予想した。
新たなレギュレーションが施行される中で、アルファタウリが適応に苦労して車のポテンシャルを落とすようなことがなければ、角田には昨季クリアすることができなかった「安定してポイントを獲得し続ける」という課題が再度つきつけられると指摘する同メディアだが、昨季最終戦のアブダビ・グランプリで4位入賞を飾った日本人の可能性を認め、表彰台もあり得るとし、「シーズン前半でそれを達成できれば、あらゆる周囲からの疑問を払拭できる」とも綴っている。
アルファタウリのフランツ・トスト代表も、2年目の日本人に対して「最初は熟していない果実をかじる必要がある。しかし、ユウキは経験を積むにつれてより多くのポイントを獲得するだろう。2022年に収穫が得られると信じている」(専門メディア『RN365』より)と期待を寄せているが、これらに対して角田はどのようなパフォーマンスと結果で応えるのか。シーズンの開幕が待ち遠しい。
構成●THE DIGEST編集部
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