2022年シーズンに向けて初めてサーキットでの走行に臨んだアルファタウリの角田裕毅。1月26日の午後から27日いっぱい、イタリア・イモラで2020年型マシン「AT01」を駆って、F1のドライビングの感覚を取り戻すことに専念した。
【動画】自己最高の4位フィニッシュを飾った角田裕毅のオンボードカメラ映像
走行後、角田は自身のSNSで「2022初テスト。やっぱりF1は速い!」と投稿し、チームは彼がアックエ・ミネラーリ・コーナーを抜けていく動画を公開するとともに、「早くもプレシーズンで多くのマイルを獲得した」「イモラでAT01を駆って、ユウキがF1のグルーブ感を取り戻した」と伝えている。
今後、アルファタウリは2月14日に今季のマシンを発表し、2月23~25日(バルセロナ)、3月11~13日(サクヒール)の合同テストなどを経て、3月20日から開幕する史上最多23レースの過酷な戦いに臨むことになるが、このシーズンはF1での2年目を迎える21歳の日本人ドライバーにとって、キャリアにおいて非常に重要なものとなることは必至である。
昨季、アップダウンに富んだルーキーイヤーを過ごした彼については、多くの海外メディアが様々な展望を示しており、オランダのF1専門メディア『RN365』は「力強い2022シーズンを必要とする5人のドライバー」と題した記事の中で角田を取り上げている。これは主に、昨季のパフォーマンスがチームを完全には満足させておらず、来るシーズンでより強い印象を与える必要があるドライバーをフィーチャーしたものだ。
セバスティアン・ヴェッテル(アストンマーティン)、ダニエル・リカルド(マクラーレン)、アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ※昨季はレッドブルのリザーブ)、ミック・シューマッハー(ハース)とともに登場した角田について、同メディアは「2021年の"死刑執行"を停止することに成功し、ドライバーとしての進歩が正しい方向に向かっていることをレッドブルに納得させるのに十分なことを果たした」とやや物騒な表現を用いながらも昨季をポジティブに評した上で、以下のように続けている。
「日本人はルーキーイヤーで多くの問題を抱えていたが、イタリアに拠点を移すことで『怠け野郎』(本人談)ぶりを改善し、レースに集中。これがターニングポイントとなり、またアルボンの指導を受けたツノダは、最終レースでレッドブル・グループに自己ベストの4位という報酬をもたらし、キャリアのピースを正しく組み立てていることを示した」
「経験豊富なピエール・ガスリーと並んで2年目を迎えるチャンスを与えられたツノダ。しかし今季、彼に言い訳は許されない。車はレギュレーションによって新しくなるが、それは全ドライバーにとって共通のことである。彼は平等な立場でレースに臨むことになるが、F1は彼にとって、もはや勝手知ったるものであり、恐れることもないはずだ」
「レッドブル・ジュニアチームでは、ユーリ・ヴィップスやリアム・ローソンといった、ヘルムート・マルコ顧問から評価されている有能な若手ドライバーがF1昇格を狙っているが、ツノダは首脳陣に対し、自身の代わりを探す必要がないことを納得させなければならない」
最後は、角田に対して能力を証明しなければならないと指摘した同メディアではあるが、その可能性は十分にあると見ていることが、文章からも窺える。「改善すべき点がどこかを承知している」と語る彼が、横一線でのスタートになるといわれる今季、非凡さを示してチームへの高い貢献度を示せるかどうか、要注目である。
構成●THE DIGEST編集部
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走行後、角田は自身のSNSで「2022初テスト。やっぱりF1は速い!」と投稿し、チームは彼がアックエ・ミネラーリ・コーナーを抜けていく動画を公開するとともに、「早くもプレシーズンで多くのマイルを獲得した」「イモラでAT01を駆って、ユウキがF1のグルーブ感を取り戻した」と伝えている。
今後、アルファタウリは2月14日に今季のマシンを発表し、2月23~25日(バルセロナ)、3月11~13日(サクヒール)の合同テストなどを経て、3月20日から開幕する史上最多23レースの過酷な戦いに臨むことになるが、このシーズンはF1での2年目を迎える21歳の日本人ドライバーにとって、キャリアにおいて非常に重要なものとなることは必至である。
昨季、アップダウンに富んだルーキーイヤーを過ごした彼については、多くの海外メディアが様々な展望を示しており、オランダのF1専門メディア『RN365』は「力強い2022シーズンを必要とする5人のドライバー」と題した記事の中で角田を取り上げている。これは主に、昨季のパフォーマンスがチームを完全には満足させておらず、来るシーズンでより強い印象を与える必要があるドライバーをフィーチャーしたものだ。
セバスティアン・ヴェッテル(アストンマーティン)、ダニエル・リカルド(マクラーレン)、アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ※昨季はレッドブルのリザーブ)、ミック・シューマッハー(ハース)とともに登場した角田について、同メディアは「2021年の"死刑執行"を停止することに成功し、ドライバーとしての進歩が正しい方向に向かっていることをレッドブルに納得させるのに十分なことを果たした」とやや物騒な表現を用いながらも昨季をポジティブに評した上で、以下のように続けている。
「日本人はルーキーイヤーで多くの問題を抱えていたが、イタリアに拠点を移すことで『怠け野郎』(本人談)ぶりを改善し、レースに集中。これがターニングポイントとなり、またアルボンの指導を受けたツノダは、最終レースでレッドブル・グループに自己ベストの4位という報酬をもたらし、キャリアのピースを正しく組み立てていることを示した」
「経験豊富なピエール・ガスリーと並んで2年目を迎えるチャンスを与えられたツノダ。しかし今季、彼に言い訳は許されない。車はレギュレーションによって新しくなるが、それは全ドライバーにとって共通のことである。彼は平等な立場でレースに臨むことになるが、F1は彼にとって、もはや勝手知ったるものであり、恐れることもないはずだ」
「レッドブル・ジュニアチームでは、ユーリ・ヴィップスやリアム・ローソンといった、ヘルムート・マルコ顧問から評価されている有能な若手ドライバーがF1昇格を狙っているが、ツノダは首脳陣に対し、自身の代わりを探す必要がないことを納得させなければならない」
最後は、角田に対して能力を証明しなければならないと指摘した同メディアではあるが、その可能性は十分にあると見ていることが、文章からも窺える。「改善すべき点がどこかを承知している」と語る彼が、横一線でのスタートになるといわれる今季、非凡さを示してチームへの高い貢献度を示せるかどうか、要注目である。
構成●THE DIGEST編集部
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