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「これが現実だ」中国の繰り上げ決勝進出からの金メダルに波紋が広がる。失格処分となった米代表が回顧【北京五輪】

THE DIGEST編集部

2022.02.06

金メダル第1号を喜ぶ中国チーム。冬季競技の“お家芸”としてきたショートトラックで強さを見せたが…。(C)Getty Images

金メダル第1号を喜ぶ中国チーム。冬季競技の“お家芸”としてきたショートトラックで強さを見せたが…。(C)Getty Images

 現地時間2月5日、北京五輪はスピードスケート・ショートトラックの混合2000メートルリレーが行なわれ、優勝候補に挙げられていた中国が表彰台のトップに駆け上がり、地元金メダル第1号を手にした。だが、敗退となったアメリカを中心に“ある波紋”が広がっている。

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 上位2チームが決勝に駒を進める準決勝は、1位ハンガリー、2位アメリカ、そして、中国がまさかの3位フィニッシュとなった。しかし、ここでレースが一時中断されると、相手選手を妨害したとしてアメリカとロシアオリンピック委員会(ROC)に失格処分が下され、3位となっていたホスト国の繰り上がりによる決勝進出が決まったのだ。

 米紙『USA Today』によると、この判定について米代表のマーミー・ビニーは、「チームメイトのひとりがブルーラインを越えてしまったようだ」とコメント。「たしかに興味深い判定だった」と振り返りつつ、「これが現実だ」と結果を受け入れている様子だ。
 
 また、自身が反則を取られたというライアン・ピビロットは、「16人が同じ氷の上にいれば、何が起こってもおかしくない」と話し、今回の判定について「接触はなかったから、何があったかよくわからない」と分析。さらに、チームメイトのアンドリュー・ヘオは、次のように心境を語っている。

「今までで滑ってきたなかで最高のレースができたと思うし、お互いと自身を誇りに思っている。だから、何も怒ることはない。(判定には)みんながっかりしていたし、少し混乱していた。でも、それが現実だ。本当にどうしようもないこと。あのレースでできることはすべてやった」

 また、同メディアは「ショートトラックの混合リレーほど、混沌としたスポーツはないだろう」とも語っており、各方面でさまざまな議論が巻き起こっている。決勝でイタリアとの0.016秒差という熱戦を制した中国だけに、後味の悪いものとなってしまった感が否めない。

構成●THE DIGEST編集部

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