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襲撃事件、ルール違反、そして薬物使用。米メディアが選定した「五輪史上の大スキャンダル」に15歳ワリエワの名も

THE DIGEST編集部

2022.02.18

4位に終わったワリエワは、演技後にこらえきれず涙を見せた。(C)Getty Images

4位に終わったワリエワは、演技後にこらえきれず涙を見せた。(C)Getty Images

 北京五輪も大会終盤を迎えているが、ここまでには多くの興奮、感動があった一方で、世界的に物議を醸すスキャンダラスな事象も幾つか起こっている。

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 そもそも、数々の人権問題で世界から非難を受けている中国での開催に対して多くの反対意見が寄せられた他、人工雪による環境問題も話題を集めた。そして大会が始まると、スキージャンプでのスーツ規定違反、スノーボードでの採点といった審判員をめぐる不可解な問題が続出、そしてフィギュアスケートではドーピングで陽性反応を示したカミラ・ワリエワが疑惑の渦中に置かれ、世界中で多くの批判の声が飛び交っている。

 そんな中、アメリカのオンラインメディア『INSIDER』は「五輪史上の大スキャンダル」と題した企画で、1990年代以降の様々な“事件”を回想。この中で最も古いものは、1994年リレハンメル五輪フィギュアスケートの米国代表選考会でのナンシー・ケリガン襲撃事件で、ここで優勝したトーニャ・ハーディングに疑惑の目が向けられ、後に彼女とその元夫が犯罪を認めた。五輪本大会では、ケリガンが銀メダル獲得、ハーディングは演技を途中で止め、靴紐が切れたとして泣きながらやり直しを訴えた場面が話題となった。
 
 この「スポーツ史上最大のスキャンダルのひとつ」(同メディア)の次は、1998年長野五輪フィギュアスケートでフランスのスルヤ・ボナリーが、ルールで禁止されているバックフリップ(バック宙)を見事に決めて、会場を騒然とさせた一件。後に「観客を喜ばせるために何かしたかった」と、ボナリーは語っている。故意の違反であり、前代未聞のことではあったが、スキャンダルというよりは“珍事”と言うべきか……。

 夏季五輪では2000年シドニー大会の体操競技女子で跳馬の高さが規定と異なり、演技のやり直しが行なわれた。また、中国体操女子のドン・ファンシャオが当時14歳だったにもかかわらず、17歳と年齢を偽って出場(出場条件は16歳以上)。これが8年後に発覚し、中国は女子団体の同メダルを剥奪された(米国が3位に繰り上げ)。なお、この時は他の選手にも同様の疑惑が浮上したが、こちらは証拠不十分で警告止まりとなった。

 同大会でこれ以上のスキャンダルといえば、陸上女子で米国のスター選手だったマリオン・ジョーンズが2007年に不正薬物を使用していたことを告白し、100m(1位)、200m(1位)、走り幅跳び(3位)、400mリレー(3位)、1600mリレー(1位)のメダルを後に返還、記録も抹消された(100mの1位は空位のままとなった)他、偽証罪で実刑判決を受け、刑務所に服役もしている。
 

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